「D.B.クーパー事件」の版間の差分

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捜査当局が「ダニエル・B・クーパー」という名の男性を被疑者として一時拘束したが、犯人の名乗り自体が偽名である事が判明した。しかし、「D.B.クーパー」が被疑者であるかの誤解を報道機関に与え、世間一般に後者の名が広まった。ほとんど指紋を残さないなど、その完全犯罪ぶりにD.B.クーパー人気は社会現象になり、事件のあった日は「'''ダン・クーパー・デイ'''」として記念日的扱いを受けた。FBIに悪戯で「俺がD.B.クーパーだ」と名乗りだす者が続出したり、ホームパーティーにスーツを着用、札束を身につけたクーパーの仮装で登場した者も現れたほどであった。
 
==その後の犯人D.B.クーパーの行方==
[[ファイル:Money stolen by D. B. Cooper.jpg|thumb|200px|発見された紙幣の一部]]
犯人D.B.クーパーがどうなったか、もしくは素性については諸説ある。
; 逃亡説
: [[1972年]]に「パラシュートによってハイジャックした旅客機から逃走しようとした事件([[模倣犯]])」が3件発生した。最終的にはいずれも検挙されたが、本事件の犯人D.B.クーパーだけは足取りつかめなかったため、完全に逃げ切ったというもの
; 死亡説
: 事件から8年が経過した[[1980年]][[2月13日]]、[[ワシントン州]][[バンクーバー (ワシントン州)|バンクーバー]]郊外の[[コロンビア川]]のそばで、[[ピクニック]]に来ていた家族によって身代金の一部5800D.B.クーパーによって奪われたとみられる5,800ドル(20ドル紙幣の束であったという)が発見された。そのため、「コロンビア川に落ちて溺死した」、もしくは「冬の夜の寒さで凍死した」などと噂された。また、D.B.クーパーが使用したパラシュート2つのうち、1つは空中では展開しない地上訓練用のダミーであったため、「パラシュートが開かずに墜落死した」という説もあった。
; 逃亡後死亡した説
: そのため、「犯人はコロンビア川に落ちて溺死した」、もしくは「冬の夜の寒さで凍死した」などと噂された。
: 2011年8月2日付の「[[ロサンゼルス・タイムズ]]」など複数の海外メディアによると、FBIの特別捜査官が「約10年前に老衰で死亡した男性の正体がD.B.クーパーである」という証言を入手。現在、死亡した男性の指紋、DNAと事件当時機内に残された指紋、遺留物に付着したDNAの鑑定が行われている。この結果、同一人物であると判明した場合、犯人は犯行後に約30年間逃げ延びた後、逮捕されずに死んだことになる。<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011080400083 伝説の乗っ取り犯は叔父=女性が米テレビに証言] - 2011年8月4日 時事ドットコム</ref>
: また、犯人が使用したパラシュート2つのうち、1つは空中では展開しない地上訓練用のダミーであったため、「パラシュートが開かずに墜落死した」という説もあった。
; 逃亡して死んだ説
: 2011年8月2日付の「[[ロサンゼルス・タイムズ]]」など複数の海外メディアによると、FBIの特別捜査官が「約10年前に老衰で死亡した男性の正体がD.B.クーパーである」という証言を入手。現在、死亡した男性の指紋、DNAと、事件当時機内に残された指紋、遺留物に付着したDNAの鑑定が行われている。この結果、同一人物であると判明した場合、犯人は犯行後に約30年間逃げ延びた後、逮捕されずに死んだことになる。<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011080400083 伝説の乗っ取り犯は叔父=女性が米テレビに証言] - 2011年8月4日 時事ドットコム</ref>
; その他
: [[1991年]]に出版された書籍『D. B. Cooper: The Real McCoy』では、「1972年に同様の事件ハイジャックを起こした元軍人、[[リチャード・マッコイ]]が犯人ではないか」という説が主張された。マッコイは勲章も受けた[[ベトナム帰還兵]]で、当時は[[ユタ州兵]]にヘリコプター操縦士として勤務しており、また熱心なスカイダイバーとしても知られていた。このようにD.B.クーパーの犯人像に重なったばかりか、人相も似顔絵と酷似していた。マッコイは身代金を奪取してパラシュートで降下したが間もなくして逮捕され、後に脱獄するものの、潜伏先を突き止めたFBIとの銃撃戦の末に射殺された。
: [[2000年]]、ある女性が、[[1995年]]に死んだ夫につき「夫が死ぬ間際に、D.B.クーパーであったと告白した」とする記事が「U.S. News and World Report」に掲載された。同記事は「夫の筆跡と、犯人メモの筆跡がよく似ていること」などを根拠にしている。
 
==この事件を扱った映画やドラマ==