「没収試合」の版間の差分

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'''放棄試合'''(ほうきじあい)とは、競技において何らかのトラブルが発生したために、事態の収拾が付かなくなったり、人数不足になったりした場合に、そのトラブルの元となったチームを敗戦扱いにする制度。試合放棄と呼ばれることもある。

試合を行わずしての裁定では不戦敗となる。
 
放棄試合の場合の結果は、[[野球]]では0 - 9、[[サッカー]]では0 - 3、[[バスケットボール]]では0 - 20とされる。
 
本項では'''没収試合'''(ぼっしゅうじあい、[[:en:Forfeit (baseball)|Forfeited game]])についても記述する。
 
== 野球における没収試合 ==
[[公認野球規則]]では'''没収試合'''(ぼっしゅうじあい、[[:en:Forfeit (baseball)|Forfeited game]])と言う。原則として個人記録はそのまま残るが、加害チームがリードしている状況で没収試合となった場合には[[勝利投手]]・[[敗戦投手]]・[[セーブ]]は記録されず、加害チームがいったん勝利して終了した試合に対してのちに没収試合が適用され、その試合が0 - 9で加害チームの敗戦となった場合、勝利投手・敗戦投手・セーブの記録は取り消しとなる。
 
また、後攻チームがリードした状態で5回表、あるいは先攻チームがリードした状態で5回裏が完了する前に没収試合となった場合、その試合における全ての記録は公式記録として算入されない(→[[ノーゲーム]])。前述のとおり、没収試合となった場合は、得点0 - 9の試合として成立する。
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* 一方のチームが競技場に9人のプレーヤーを位置させることができなくなるか、又はこれを拒否した場合。(同 7.03(b))
* 球審が試合を一時停止した後、その再開に必要な準備をグラウンドキーパーに命じたにもかかわらず、その命令が履行されなかったために試合再開に支障をきたした場合(この場合はビジターチームの勝利となる。ただし、アマチュア野球には適用されない)。(同 7.03(c))
 
試合を主管する組織が定める選手登録のルールに反した選手起用が原因となって没収試合が宣告されることがある。これは当該選手が試合に出場できないとのルールにより、公認野球規則 7.03(a)(6)項の「審判員の命令で試合から除かれたプレーヤーを、適宜な時間内に退場させなかった場合」に該当すると解釈しているためである。しかし、時には単純なメンバー登録の誤記が原因で放棄試合になった例もあり([[#日本大学野球]]の[[八戸工業大学]]対[[青森中央学院大学]]戦、[[東北工業大学]]対[[仙台大学]]戦など)、[[日本アマチュア野球規則委員会]]は、メンバー交換時に気付いた場合はその場で訂正を認めるなど、些細なミスでの放棄試合は避けるよう通達を出している<ref>{{PDFlink|[http://www.jaba.or.jp/gaiyou/gijiroku/houkoku/2007/bossyujiai_0113.pdf 没収試合の防止に向けて]}} - 日本アマチュア野球規則委員会([[麻生紘二]]委員長)、平成19年2月13日。</ref>。第93回[[全国高等学校野球選手権広島大会]]での[[広島新庄中学校・高等学校|広島新庄高]]対[[崇徳中学校・高等学校|崇徳高]]戦では崇徳高の投手交代の不手際により規則を厳格に適用すれば放棄試合だったが、広島県高野連は教育的な意味合いもあり、投手交代を認めず試合を再開した<ref>[http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/07/27/kiji/K20110727001289380.html 広島大会準決勝で没収試合めぐり79分中断](スポニチ、2011年7月27日)</ref>。