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'''学生割引'''(がくせいわりびき)とは、[[在学生|学生・生徒]]を対象に提供される[[割引]]制度のことである。一般に'''学割'''(がくわり)と略されることが多い。
 
== 概要 ==
日本では、中学生、高校生、大学生などを対象にした割引制度を「学割」と呼ぶことが多い。なお、「児童」である小学生については子供料金(一般的には大人料金の半額)が適用されるため対象外となっている。
 
以下、主に日本での代表的な学生割引の例を示す。
 
== 概要 ==
学生割引は主として[[交通機関]]の[[運賃]]に適用される。これは、[[通学]]や帰省、あるいは[[就職活動|就職]]や[[進学]]のための[[入学試験|受験]]等で、経済的な能力のない学生の負担を減らすためである。したがって、交通機関を利用する長期の[[旅行]]のために[[学校]]が発行する割引証は、長期休暇での利用を前提にしているためその枚数が限られている。
 
学生割引は、交通機関以外にも様々な業種・サービス等で実施されている。その背景には、今後、[[社会人]]になっていく学生に対し様々なサービスを優遇することにより、長期的な顧客として確保しようという考えもある。学生・生徒ら将来を担う人たちのために、教育と学習機会を提供するという意味で割引、もしくは[[無料]]になっている[[教育機関|教育施設]]も少なくない。同様の制度は、[[日本]]以外の国々にも存在し、同様の理由により、多くの国では[[兵役]]の義務に就いている若者にもこうした割引が適用されている。[[ヨーロッパ]]の多くの国では、[[博物館]]、[[美術館]]などの[[社会教育#社会教育施設|社会教育施設]]は、学生には(一部の国では学生以外の[[青少年]]にも)無料というケースが多い。
 
またある程度の割引については、単純にその方が経済的に合理的である(つまり儲かる)こともあり、それを目的として学割を設定することも考えられる。これは一般に収入の低い者の方が需要の[[弾力性|価格弾力性]]が高いことによる。つまり一般に収入が低いものの方が、購入には価格が重要な要素となっており、価格を下げることでより多くの顧客を獲得できるため、最も利益を上げられる価格が異なる。
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字の通り学生を対象とした割引サービスであるため、割引適用の際には[[学生証]]など学生であることの証明が必要な場合が多い(概ね[[一条校]]が対象であり、[[自動車教習所|自動車学校]]などは対象外)。但し、[[義務教育]]期間中の場合は年齢のみの確認で認められる場合もある。割引によっては未就学児も含まれることもある。
 
== 交通機関日本の学生割引 ==
{{国際化|領域=日本国|section=1|date=2008年4月7日 (月) 07:37 (UTC)}}
=== 鉄道 ===
==== 学生割引乗車券 ====
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* 長距離夜行[[高速バス]]では、学割運賃が設定されている路線も多いが、ない場合もある。
 
=== 携帯電話 ===
* [[ガク割]]
** [[KDDI]]、および[[沖縄セルラー電話]](以下、[[Au (携帯電話)|各au]])の携帯電話料金割引サービス。2007年当時の主力サービスとなっていた[[CDMA 1X WIN]](現・au 3G)は対象外、[[CDMA 1X]](現・au 3G)のみ対象となっていた。基本料金や通話料金等が割引になる。店頭で学生証を提示することで適用された。
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** [[SoftBank (携帯電話)|SoftBank]]の「[[オレンジ/ブループラン|オレンジプラン(WX)]]」での電話料金割引サービスである。内容はauの「ガク割」と同じである。
 
==== 期間限定のキャンペーン ====
*[[ホワイト学割]]
** [[SoftBank (携帯電話)|SoftBank]]の「[[ホワイトプラン]]」での期間限定携帯電話料金割引サービス。申込期間は2008年2月1日から9月30日までである。[[iPhone|iPhone 3G]]は対象外。新規加入から3年間、ホワイトプラン基本使用料が無料になり、パケット定額サービスが割引になる。ただし、「S!ベーシックパック(税別300円/月)」と「パケットし放題(税別0円~4,000円/月)」に加入しなければならない。2009年には「ホワイト学割 with 家族」、2010年以降は「ホワイト学割 with 家族 XXXX(西暦年)」の名称でキャンペーンを行った。それぞれの詳しい内容は[[ホワイト学割]]の項を参照。
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**[[NTTドコモ]]の[[FOMA]]用[[メール使いホーダイ]]プランである'''タイプシンプル'''に適用される学生割引<ref>[http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2011/01/24_01.html?icid=TOP_mainPR_Flash_gakuwari 学生のお客様とご家族を対象としたキャンペーン「応援学割」を実施] - NTTドコモ</ref>。[[ひとりでも割50]]または[[ファミ割MAX50]]の契約が必要で、小学生以上の学生および、キャンペーン期間中に新規契約した家族は基本使用料税別372円/月(税別)でメールが定額となっていた。2011年度は更に[[ドコモ スマートフォン]]での[[パケ・ホーダイダブル]]の上限額が500円(税別)安くなる。申込期間は2010年2月1日~5月31日、2011年1月28日~5月31日である。
 
=== コンピュータ関連 ===
==== ソフトウェア ====
* [[アカデミックパッケージ]]
** 特別価格で購入する事の出来るソフトウェア製品。店頭にて学生証や身分証明書を提示する事で購入する事が出来る。また、学生・生徒の他、学校、[[大学校]]、[[教育委員会]]、[[教育研究所]]、博物館、[[公民館]]、[[図書館]]、[[職業能力開発校]]などの[[教育訓練機関]]・[[教育施設]]が購入する際や、それらの施設等の教職員が個人で購入する場合にも適用される。ソフトウェアを教育のために利用することを目的としているので、通常の学生割引とは趣旨が異なる。
 
==== ハードウェア ====
* [[Apple Store]] for Education
** 主に[[アップル (企業)|アップル]]の直営店、またはオンラインの[http://store.apple.com/jp/browse/campaigns/education_pricing/ Apple Store for Education]で実施されるもので、[[Macintosh|Mac]]シリーズが数%割引になる。入学シーズンにキャンペーンが行われることもある。
 
==== インターネット ====
* [http://bbpromo.yahoo.co.jp/promotion/campaign/gakuwari2007/ Yahoo!BB]など、一部[[インターネットサービスプロバイダ]]で、学生に対する料金を割り引くところがある。
 
=== 博物館・美術館 ===
※社会教育施設
* 割引入場券
** 各施設によって扱いは異なるが、学生証を提示するのが一般的である。公立の教育施設では、その都道府県民あるいは市区町村民であって子供・学生である場合に、入場無料のところもある。
 
=== 娯楽施設 ===
* [[映画館]]、[[レジャー施設]]では、子供・学生料金が設定されており、学生証を提示するのが一般的である。
 
=== 興業 ===
* [[劇団四季]]では、値引きされた学生席の販売をしている。
* [[クラシック音楽]]の[[コンサート]]、[[オペラ]]の一部で、割引が受けられる。[[音楽大学]]の学生には、更に割り引かれたチケットが販売されることもある。
 
=== 飲食 ===
* 高等学校や大学等の[[食堂]]、特に[[学生食堂]](学食)では市価よりも安く食事が出来る。これは日本以外の多くの国の大学でも同様である。[[ドイツ]]の大学の学食、「[[メンザ]]」は旅行者にも知られている。
 
== 日本国外でフランス事情学生割引 ==
フランスでは学生証を提示すれば美術館、観光スポット、イベント、公共交通機関などで割引を受けることができることが多い<ref>ブルーガイド編集部『ブルーガイドわがまま歩き フランス』、2016年、371頁</ref>。
[[学生証#国際学生証|国際学生証]]を提示すれば、[[史跡]]、博物館、美術館、[[演奏会|コンサート]]などで各種の学生割引が受けられる場合がある。国別では、[[オーストラリア]]では市内バスの半額、国内航空運賃の25%、[[ニュージーランド]]では国内航空運賃の半額が割引される。各[[大学生協]]等で購入できる。身分証明として利用でき、旅行中常に[[パスポート]]を携帯しなくてもすむというメリットもある。
 
== ドイツの学生割引 ==
ドイツでは学生証を提示すれば博物館、美術館、公共交通機関などで割引を受けることができることが多い<ref>ブルーガイド編集部『ブルーガイドわがまま歩き ドイツ』、2015年、344頁</ref>。
 
== カナダの学生割引 ==
カナダの博物館や美術館では学生割引が設定されていることが多い<ref>ブルーガイド編集部『ブルーガイドわがまま歩き カナダ』、2016年、313頁</ref>。
 
== クロアチアの学生割引 ==
クロアチアでは約120の博物館で学生割引が設定されている(2017年現在)<ref name="Croatia・Slovenia">ブルーガイド編集部『ブルーガイドわがまま歩き クロアチア・スロヴェニア』、2017年、197頁</ref>。
 
== スロヴェニアの学生割引 ==
スロヴェニアでは約20の博物館で学生割引が設定されている(2017年現在)<ref name="Croatia・Slovenia" />。
 
== ニュージーランドの学生割引 ==
ニュージーランドの長距離バスでは学生証を提示すれば20%オフ程度の割引を受けることができる<ref>ブルーガイド編集部『ブルーガイドわがまま歩き ニュージーランド』、2016年、305頁</ref>。
 
== 脚注 ==
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[[Category:割引乗車券|*かくせいわりひき]]
[[Category:料金システム]]
{{education-stub}}
 
[[de:Schülerticket]]