「シフト勤務」の版間の差分

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次郎丸 (会話 | 投稿記録)
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'''シフト交代勤務'''または'''勤務シフト'''とは、勤務時間が1つに固定されず、日ごと或いは一定の期間ごとに、複数の勤務時間を移動する勤務形態の勤務のこと。店舗や工場、病院など稼働時間が長い職業に多い勤務形態である。単にシフトということもある。
 
==概要==
人間には睡眠や休憩が不可欠であり、1人が一定期間に働ける時間には限界がある。例えば日本の[[労働基準法]]では、1週間について40時間を超えて労働させてはならず、原則として休憩時間を除き1日について8時間を超えて労働させてはならないとされている。一方で、警察、警備、病院、コンビニやインフラなどでは常時店舗・会社・施設等に人員を配置する必要があり、あるいはスーパーのレジなど繁忙時間に多くの人員を配置する必要がある。毎週決まった曜日にセールをするような店であればその曜日だけ人員を増やす必要がある。各人の労働日あるいは労働時間をずらすことでこの問題を解決する方法が取られることが多く、これを「シフト交替勤務」と呼んでいる。
 
一般の勤務と異なるので、各人の労働時間、一月や週単位の勤務日時を管理者・勤務者にわかりやすく明示するために、(勤務)'''シフト交替表'''というものを使う場合がある。このシフト交替表を使うことにより、各曜日の日中や夜間にどの種類の業務を何人の人員で従事出来るかわかりやすく明示することが出来る。また、このようなシフト交替表の作成を支援する[[ソフトウェア]]も多々見受けられる。
 
:シフト交替表の例(週単位)
 
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===4日勤務4日休暇二交替制===
4日勤務4日休暇二交替制(4on 4 off shift)は、[[イギリス]]で多く見られる勤務体系である。三交替制に比べて勤務パターン形態の変更頻度が少なくなるが、1日あたりの労働時間が長くなるため、重労働には向かない。各個人の勤務パターン形態は、4日勤務、4日休暇の繰り返しとなる。1勤務日あたり1時間の休憩を与えた場合、7日間あたりの拘束時間は42時間、労働時間は38.5時間である。
 
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===2日昼勤2日夜勤4日休暇制===
2日昼勤2日夜勤4日休暇制(Two days, two nights, four off)は、[[イギリス沿岸警備隊]]が採用している方法である。各個人の勤務パターン形態は、4日勤務、4日休暇の繰り返しとなる。1勤務日あたり1時間の休憩を与えた場合、7日間あたりの拘束時間は42時間、労働時間は38.5時間である。
 
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===大陸シフト交替制===
大陸シフト交替制(Continental shift)はヨーロッパでよく見られる制度である。1週間は7日であるため、7日で回るローテーション輪番として考えられた。勤務パターン形態が2日-2日-3日の間隔で切り替わる。各労働者にとっては9日または10日毎の勤務パターン変更となる<ref>www.acas.org.uk [http://www.acas.org.uk/media/pdf/1/p/changingpatterns_1.pdf Four crew ‘continental’ continuous shift systems]</ref>。全体で見ると、28日間毎に同じパターン勤務形態が繰り返される。1勤務日あたり1時間の休憩を与えた場合、7日間あたりの拘束時間は42時間、労働時間は36時間45分である。
 
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=== デュポン式12時間ローテーション輪番 ===
デュポン式12時間ローテーション輪番制(DuPont 12 Hour Rotating Shift)は4組二交替の一種である。この制度では、月に1回、7日連続の休みが与えられる。アメリカの製造業で広く見られる方式である。1勤務日あたり1時間の休憩を与えた場合、7日間あたりの拘束時間は42時間、労働時間は38.5時間である。
 
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===7日8時間ローテーション輪番制===
7日8時間ローテーション輪番制(Seven Day Eight Hour Rotating Shift)は4組三交替の一種である。7日間働いた後、1~4日の休暇が与えられる。連続休暇があるのが特徴である。かつてはアメリカ合衆国西部の製紙業で多く見られたが、4日勤務4日休暇二交替制に置き換わりつつある。1勤務日あたり1時間の休憩を与えた場合、7日間あたりの拘束時間は42時間、労働時間は36時間45分である。
 
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===分割シフト交替制===
分割シフト交替制(Split shift)は[[ケータリング]]、輸送、ホテル、病院勤務などに務める配膳業者の勤務によく使われる。昼食を用意するための10時~14時、夕食を用意するための17時~21時が労働時間となる。7日間あたりの拘束時間、労働時間ともに40時間である。
 
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