「コンプトンガンマ線観測衛星」の版間の差分

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'''コンプトンガンマ線観測衛星'''(コンプトンガンマせんかんそくえいせい、'''Compton Gamma Ray Observatory'''、'''CGRO''')は、[[アメリカ航空宇宙局]] (NASA) が[[1991年]]4月に[[スペースシャトル]]・[[アトランティス (オービタ)|アトランティス]]/STS-37に乗せて打ち上げた、[[ガンマ線]]観測衛星である。アメリカ初のガンマ線観測衛星で、10キロ[[電子ボルト]]から30ギガ電子ボルトまでのガンマ線を検出できた。数多くの[[ガンマ線バースト]]現象の発見に貢献し、ガンマ線[[天文学]]は大きく発展した。
 
CGROは、[[ハッブル宇宙望遠鏡]]、[[チャンドラ_(人工衛星)|チャンドラ X線観測衛星]]、[[スピッツァー宇宙望遠鏡]]と共に、NASAの[[大規模観測グレートオブザバトリー計画]](Great Observatories)シリーズとして計画された大型の天体観測衛星のひとつ。
 
CGROは、姿勢制御用のジャイロスコープの1基が故障したため、2000年6月4日に指令により[[地球]]に落下させて消滅した。この時点では観測運用はまだ可能であったが、ジャイロスコープがこれ以上故障すると制御不能なまま落下し、地上へ危害を加える懸念があったことから、制御可能なうちに再突入させた。