「第一次ネオ・ジオン抗争」の版間の差分

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== 背景 ==
[[グリプス戦役]]に勝利したものの、[[エゥーゴ]]の損害は大きく、戦後の主導権を確立するには至らなかった。同戦役で艦隊を温存し、漁夫の利を得る形で主導権を握った[[アクシズ]]は名を「ネオ・ジオン」と改め、[[ザビ家]]再興を企てサイド3[[ジオン共和国]]を制圧し、戦いは第一次ネオ・ジオン抗争へと移っていく。ただ、アクシズもグリプス戦役では熟練将兵を多数喪失した<ref>TV版では[[百式 (ガンダムシリーズ)|百式]]のメガバズーカランチャーによる攻撃、劇場版では、同時にコロニーレーザーの試射が行われたことで喪失している。</ref>ため、経験不足の若手将校を中心とした急編成部隊を中心に作戦を進めざるを得なくなっていた(指導者である[[ハマーン・カーン]]自身がまだ22歳の若手であった)。グリプス戦役末期にシャア(クワトロ)のダカール演説で連邦国民世論や連邦議会議員などは一気にエゥーゴに流れてティターンズ崩壊につながったが、それでもなお連邦高官はエゥーゴやカラバなどを疎ましく思っており、アクシズがネオ・ジオンになり勢力を伸ばしてきた際はハマーンが主催するパーティーに連邦高官が多数出席したり、ハマーンにサイド3を譲渡するなど連邦軍も和平路線であるが腐敗していた。また、ブレックス准将が戦死してシャア(クワトロ)が行方不明になったエゥーゴもブライト艦長とルーなど若年層を中心とする末端はしっかりしていたが、上層部が腐敗していた。
 
連邦政府および連邦軍の対応は遅れ、各都市・コロニーは事実上孤立したうえにネオ・ジオンのみならずアフリカ解放戦線らさまざまな武装勢力が跳梁跋扈し、地球圏は戦時統制下の戦争状態よりもさらに悪化し、秩序そのものが崩壊した[[無政府状態]]に陥った。連邦軍主力が直接介入したのは主だった戦闘が終結した後であった<ref>エゥーゴ、ティターンズのしがらみが残る連邦軍にとって、軍内部の意志統一が最も優先順位の高い課題であった(『[[ガンダム・センチネル]]』)</ref>。