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[[1998年]]に[[アメリカ合衆国]]で販売を開始。発売直後から[[マスメディア|マスコミ]]や[[インターネット]]などで「夢の薬」「画期的新薬」と騒がれ、日本にも多くの[[個人輸入代行業者]]の手によってもたらされるようになった。
 
日本では、アメリカ合衆国での市販から間もない同年6月頃より、[[狭心症]]を患って[[ニトログリセリン]]などの[[硝酸エステル]]薬を服用している者(主に[[高齢者]])が、[[個人輸入]]で入手して[[性行為]]を行った直後に、[[心停止]]に陥り[[死亡]]する事例が数件発生した。

このため、医薬品の安全性を図るべく[[医師]]の診断・[[処方箋]]が必要となる医療用医薬品(現・[[処方箋医薬品]])として正規販売する運びとなり、[[厚生省]]は併用[[禁忌]]による副作用死([[薬害]])抑止の観点もあり、日本国内での臨床試験を実施せず、アメリカ合衆国の承認データを用いるスピード審査を敢行し、[[1999年]]([[平成]]11年)[[1月25日]]に製造承認、[[3月23日]]より[[ファイザー]]から[[医療機関]]向けに販売された。このスピード審査は、それまで治療上の緊急性が高い「[[HIV]]治療薬」などに対して行われていたものだった。
 
一方で、安全性の確認がなされていた[[経口避妊薬]]の医薬品認可申請が、10年以上にわたり却下され続け、[[1999年]](平成11年)[[6月2日]]にようやく承認された。このため、[[女性]]に経口避妊薬を気軽に与えると、複数の[[男性]]と性交渉行為をするようになることが予想されるため、経口避妊薬の承認は敢えて遅らせたのではないかとして、各種団体・医療関係従事者などからこの決定が恣意的であると疑問視する声が挙がった。
 
== 作用機序 ==