「核抑止」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
43行目:
「拡大抑止」の有効性を強力に否定する要素ではないが、核戦争によって被害を受ける周辺国の存在も考慮しなければならない。
 
具体的には、仮に[[朝鮮戦争]]が再び起きて北朝鮮軍が韓国に対して核兵器を使用した場合、米軍が中朝国境に対して核兵器による報復的な攻撃を行なえば、韓国だけでなく日本も放射能を含んだ灰を多量に受ける可能性がある。この場合の韓国の立場は複雑であるが、少なくとも日本は米軍の大量の核爆弾による攻撃には反対するのが予想される。朝鮮半島と日本の例だけでなく、放射能被害を考えれば、近隣国への核攻撃を黙って受容できる国はあまり無いと考えられるので、たとえ反撃であろうと核を使うことへの反対勢力はすぐに多数の国によって結成されると予想される。また、死の灰は[[偏西風]]に流されて全世界に広がるとされる。そのような状況下では同盟国の為の反撃に核兵器は使用できないのではないかという考えがある<ref name = "軍事研究2007/7"/>。このように核兵器の被害は周辺国のみならず全世界に及ぶため核兵器の使用は全人類にとって脅威であり、それ故に核兵器の使用は困難であるとも言われる。
 
== 不確実性による抑止の有効論 ==