「里親」の版間の差分
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(1)養育里親を希望する者を対象とした ・期 間 1日+実習 1 日程度
# 保護を要する子どもの理解について(ex 社会的養護の下で生活する児童)養護原理(60分)
▲④先輩里親の体験談・グループ討議(ex 里親希望の動機、里親にもとめられるもの)里親養育演習(120分)
▲⑤実習(児童福祉施設の見学を主体にしたもの)養育実習(1日間)
(2)認定前研修 ・期 間 2 日+実習 2 日程度
▲①里親制度の基礎II(里親が行う養育に関する最低基準)
# ①、②を里親養育論として90~120分▼
▲②里親養育の基本(マッチング、交流、受託、解除までの流れ、諸手続等)
▲①、②を里親養育論として90~120分
▲③子どもの心(子どもの発達と委託)についての[[発達心理学]](60分)、
▲④子どもの身体(乳幼児健診、予防接種、歯科、栄養)小児[[保健]]・[[医学]](60分)
更新研修では社会情勢や[[法律]]の改正を知る児童福祉制度論や子どもの行動の理解するための[[発達心理学]]の
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=== 日本の里親制度の歴史 ===
日本において里親の制度は平安時代からあったが、現在の法律で定められた里親制度は1948(昭和23)年に施行された児童福祉法において制度化された。ただし当初の里親に関する規定は、児童福祉法第27 条第1項第3号に述べられるに過ぎなかった。この条文では、「都道府県知事」は、「児童を里親……に委託し」とし、里親とは、「保護者のない児童又は保護者に監護させることが不適当であると認められる児童を養育することを希望する者であって、都道府県知事が、適当と認める者」と規定するのみであった。その後1974(昭和49)年の「短期里親の運用について」(昭和49
=== 海外との比較 ===
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== 海外の里親制度 ==
欧米では子供の個人の権利を守るため、福祉施設などに預けられた子供を家庭的な環境の元で育てるように養子や里親の元にすみやかに委託されるよう国や行政が伝統的に取り組んできており、現在は日本における児童養護施設に該当する施設が実質的に廃止されている国も多い。日本はこれらの取り組みが遅れており、例えば2010年前後の国際比較では制度の違いがあるものの、里親委託率の上位ではオーストラリア93.5%、アメリカ77%、イギリス71.7%で、低率なイタリアでも49.5%であるに対し、日本では14.8%(2013年3月)であり<ref>[http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/syakaiteki_yougo/dl/yougo_genjou_01.pdf 厚生労働省「社会的養護の現状について(参考資料)平成26年3 月]</ref>、[[国際連合|国連]]や人権団体などからそのことを改善するよう勧告されている。さらに欧米諸国においては、要保護児童のケアにあたっては「パーマネンシー(施設でも里親でもない永続的な家庭で育つこと)」という概念が重視され、児童を実親の元に戻すための親子を一つの単位としたケアが最優先される。パーマネンシーの理念とは、児童にとって、「養育者」や児童を取り巻く「養育環境」を安定的で継続的なものに保つべきである、とする考えである。即ちパーマネンシーの理念における「パーマネンス(permanence)」とは、「養育者」及び「養育環境」の「安定性(stability)」と「継続性(continuity)」を意味する。このパーマネンシーの理念に基づき、社会的養護を必要とする児童の措置プロセス、即ち、パーマネンシープランニング(permanency planning)が遂行される。養育者の安定性と継続性とは、ある養育者が一貫して児童の養育にあたるべきである、ということを意味する。パーマネンシープランニングのもとでは、養育者の安定性と継続性を維持するために、児童と養育者との間に血縁的または法的な関係性が確保できるような措置が要保護児童に対して行われる。家庭外の場所へ措置された児童に対しては、第1に実親家庭復帰が目指される。しかし、実親家庭復帰が不可能である場合、第2に養育者の安定性、継続性を目指すべく、養子縁組をはじめとする他の形態への処遇が検討される。この場合、専門的な施設(specialized group care)への処遇は、最終的な手段として位置づけられる( Maluccio and Fein 1983: 198)<ref>[http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/53940 北海道大学 里親制度の家族社会学 園井ゆり准教授 2016年1月9日閲覧]</ref>。それが困難な場合には積極的に養子縁組を推進する傾向にあり、{{要出典範囲|実は日本の里親に相当する制度は徐々に縮小傾向にある|date=2016年6月}}。海外では独身者でも養子や里子を迎えるできる国もある。有名人では[[メグ・ライアン]]や[[キャリスタ・フロックハート]]などが独身時代に子供を迎えた。(どちらも里子ではなく、養子として迎え入れている。)
* アメリカでは親の麻薬常用などの影響をうけて心身ともに障壁を持った子供が里子となっているため、里親の減少を招いている<ref>[http://www.ifcaseattle.org/jp/news/all/108/ 粟津美穂著 international forester care alliance 2013年8月29日]</ref>。また里子期間が長引くと里親家庭から里親家庭へとドリフト(たらい回し)が生じることで、不安定な生活を送ることになる負の面もある。里親ケアの子どもの20%が3つ以上の里親ケアを受けた経験があり、里親ケアの子どもたちは措置変更の不安を抱えている<ref>[https://toyo.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=6654&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1 池谷和子 アメリカにおける里親制度 2015年10月29日閲覧]</ref><ref name="john E B myers"/>。里親家庭で虐待が発生する場合もあり、2000年1つの州では1~3%の発生率であった<ref name="john E B myers">アメリカの子ども保護の歴史 ジョン・E・Bマイヤーズ著 [[明石書店]] ISBN 9784750334882</ref>。
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== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
== 関連項目 ==
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{{History-stub}}
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[[Category:児童福祉]]
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