「プラネタリウム」の版間の差分

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: 主投影機に惑星棚を採用する場合は、[[水星]]、[[金星]]、[[火星]]、[[木星]]、[[土星]]、[[月]]および[[太陽]]をギアの組み合わせで運動を忠実に再現する。これらの惑星投影機はプラネタリウムという名称の由来でもあり、最も精緻な機構である。ただし、再現できる時間に限りがあり、現在を起点として数千年の範囲である。惑星投影機群を主投影機より独立させる場合は、各々の投影機をXY制御すれば良いので、機構が簡単で、天文計算ができる限りどこまでも運動を再現できる。また、この機構を応用してドームスクリーン上に太陽を中心とした太陽系の各惑星の軌道を再現する(つまり太陽系を外宇宙から見たような[[視点]]から見る)ことが可能な機種もあり、こうした機能を持つ投影機を『宇宙型』として区別する場合もある。
 
[[画像:Ncp 2.jpg|right|224px|thumb|補助投影機(星座絵投影機)を使用して、ドーム内の星空に星座絵を重ねて投影する様子。緑色の帯状のものは、同じく補助投影機で投影された周囲の地平線の風景。]]
; 補助投影機
: ピンホール式でもレンズ式でも、恒星の明るさは恒星球もしくは恒星原板に開けられた穴の大きさで表す。これはドームスクリーンに投影された星像の大きさが恒星によって違うことを意味するが、観客が肉眼で見た時にはその大きさの変化を識別できず、明るさの違いとして錯覚されることを利用している。しかし、最も暗い恒星の穴の大きさを基準として単純に穴の大きさを計算すると、最も明るい恒星([[シリウス]])の大きさが月の直径より大きくなるなどの問題が生じる。これを避けるため、一等星などの明るい恒星については、'''ブライトスター(輝星)投影機'''と呼ばれるその恒星専用の投影機を用いる。恒星原板を通して投影される恒星には色がついていない(電球色)が、ブライトスター投影機で投影される恒星には[[スペクトル型]]に応じた[[レンズフィルター]]をかけ、恒星の色を再現することができる。また、[[変光星]]のように明るさが変化する恒星や[[天の川]]を再現する場合にも専用の投影機が用いられる。この他にも観客に星座や季節の移ろいなどを分かりやすく解説するために、方角を示す文字や[[地平線]]の風景、[[天の赤道]]・[[黄道]]・[[子午線]]などの座標線、星座線、星座絵などを投影するための投影機が使われる。先述のブライトスター投影機を含め、これらの投影機を総称して'''補助投影機'''という。変わった補助投影機としては、[[二至二分]]投影機([[春分]]、[[夏至]]、[[秋分]]、[[冬至]]の太陽を同時に投影する)、[[流星群]]投影機、[[雷]]投影機、[[オーロラ]]投影機などがある。
 
==== デジタル式投影機 ====