「スバル・ジャスティ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
49行目:
;[[1994年]]12月
:販売終了。
 
==== 後継車の模索 ====
富士重工はジャスティの後継車種を開発するに当たって、資本関係上[[日産・パルサー]]を製造していた縁から、2代目[[日産・マーチ]](K11型)を[[日産自動車|日産]]と共同開発または[[OEM]]生産供給を模索した時期があった。しかし[[1989年]]発売の[[スバル・レガシィ]]が思いのほかヒットし、[[スバル・インプレッサ]]という中排気量車への集中投資の必要性が生じたことから開発は断念された。
 
==== その他 ====
初代モデルのエンジンは、日本国内向けでは1,000cc、1,200ccともにEFCと呼ばれた電子制御キャブレターによる燃料供給システムだけであった。
しかし、アメリカ合衆国カリフォルニアの排ガス規制に対応するため、[[1989年]]には1,200ccエンジンに[[燃料噴射装置|燃料噴射]]システムを備えたモデルを生産している。このモデルは、O<sub>2</sub>センサー、プレッシャセンサー、吸気温センサー、スロットルセンサー、8bitのCPUを備えたコントロールユニット等で制御される'''[[燃料噴射装置|Dジェトロニック]]'''システムで、富士重工内では'''EMPI'''(Electric Multi-point Injection)と呼ばれていた。その翌年の[[1990年]]、このモデルはドイツ・スイス・オーストリア向け仕様としても輸出されているが、アメリカ向けにはキャタライザが2個であったのに対し、ヨーロッパ向けにはキャタライザは1個であった。
 
<gallery>
70 ⟶ 77行目:
| 販売期間=[[2016年]][[11月21日]]-
| 設計統括=嶋村博次
| ボディタイプ=5ドア [[トールワゴン|コンパクトハイトワゴン]]
| エンジン=[[トヨタ・KRエンジン#1KR-FE|1KR-FE型]] 1L [[直列3気筒]]<br />[[トヨタ・KRエンジン#1KR-VET|1KR-VET型]]1L [[直列3気筒]]ターボ
| トランスミッション=[[CVT]]
91 ⟶ 98行目:
; 2016年11月9日
: 日本国内ではおよそ'''22年'''(正確には21年11か月)ぶりとなるフルモデルチェンジを発表(11月21日販売開始)<ref>{{Cite press release|title=スバル 新型「ジャスティ」を発表~衝突回避支援システム「スマートアシストⅡ」を全車標準装備~|publisher=富士重工業株式会社|date=2016-11-09|url=http://www.fhi.co.jp/press/news/2016_11_09_3171/|accessdate=2016-11-09}}</ref>。ただし、先代ジャスティとはコンセプトが全く異なるため車名以外の関連性はない。また、プラットフォームは後述の4代目と同じくトヨタ・ダイハツ・プジョーシトロエングループが共同開発した[[トヨタ・Aプラットフォーム|Aセグメント用プラットフォーム]]が採用されているため、[[ダイハツ・ブーン]]/[[トヨタ・パッソ]]の事実上の系譜(M#00x系)としての見方もある。
: 日本国内向け2代目は、同日に[[トヨタグループ]]の[[ダイハツ工業]]が発表・発売した[[トールワゴン|コンパクトハイトワゴン]][[ダイハツ・トール|トール]]の[[OEM]]となり、同日に[[トヨタ自動車]]で販売を開始し、日本国内向け2代目ジャスティ同様にトールのOEMとなる[[トヨタ・ルーミー|ルーミー]]並びに[[トヨタ・タンク|タンク]]とは[[兄弟車]](実質的に4兄弟)の関係となる。エンジンは初代同様1.0 L 直3だが、[[DOHC]][[マルチバルブ|12バルブ]]化され、12.5の高[[圧縮比]]を実現したダイハツ製のエンジンとなり、[[自然吸気]]仕様の1KR-FE型とターボ仕様の1KR-VET型となった。
: グレード体系は、「L スマートアシスト<ref>トール「X"SA II"」及びルーミー・タンク「X"S"」相当</ref>」、「G スマートアシスト<ref>トール「G"SA II"」及びルーミー・タンク「G"S"」相当</ref>」、「GS スマートアシスト<ref>トール「Gターボ"SA II"」及びルーミー・タンク「G-T」相当</ref>」、「カスタム R スマートアシスト<ref>トール「カスタムG"SA II"」及びルーミー・タンク「カスタムG"S"」相当</ref>」、「カスタム RS スマートアシスト<ref>トール「カスタムGターボ"SA II"」及びルーミー・タンク「カスタムG-T」相当</ref>」の5グレードを設定しており、トール、ルーミー、タンクに設定されている[[スマートアシスト]] II(以下、スマアシ II<ref>スバル車として「スマアシ II」の略称が使用されるのはジャスティが初である。</ref>)非装備グレード(「X」・「G」・「カスタムG」相当)はジャスティでは未設定となり、スマアシ IIは全車標準装備となる。
: 外観のフロントフェイスはトヨタ自動車向けの姉妹車のデザインをベースにCIエンブレムを変更したものとなっており、標準車にはトールカスタム&ルーミーのデザインが、カスタムにはトール標準車&タンクのデザインがそれぞれ用いられている。また、ボディカラーはカスタム専用の2トーンカラーのうち、「ブライトシルバーメタリック×フレッシュグリーンメタリック」と「ブライトシルバーメタリック×ファインブルーマイカメタリック」の2色はジャスティでは未設定となる。
146 ⟶ 153行目:
{{-}}
 
== 後継車の模索脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
富士重工はジャスティの後継車種を開発するに当たって、資本関係上[[日産・パルサー]]を製造していた縁から、2代目[[日産・マーチ]](K11型)を[[日産自動車|日産]]と共同開発または[[OEM]]生産供給を模索した時期があった。しかし[[1989年]]発売の[[スバル・レガシィ]]が思いのほかヒットし、[[スバル・インプレッサ]]という中排気量車への集中投資の必要性が生じたことから開発は断念された。
{{Reflist}}
 
== その他 ==
初代モデルのエンジンは、日本国内向けでは1,000cc、1,200ccともにEFCと呼ばれた電子制御キャブレターによる燃料供給システムだけであった。
しかし、アメリカ合衆国カリフォルニアの排ガス規制に対応するため、[[1989年]]には1,200ccエンジンに[[燃料噴射装置|燃料噴射]]システムを備えたモデルを生産している。
このモデルは、O<sub>2</sub>センサー、プレッシャセンサー、吸気温センサー、スロットルセンサー、8bitのCPUを備えたコントロールユニット等で制御される'''[[燃料噴射装置|Dジェトロニック]]'''システムで、富士重工内では'''EMPI'''(Electric Multi-point Injection)と呼ばれていた。
その翌年の[[1990年]]、このモデルはドイツ・スイス・オーストリア向け仕様としても輸出されているが、アメリカ向けにはキャタライザが2個であったのに対し、ヨーロッパ向けにはキャタライザは1個であった。
 
== 関連項目 ==
{{Commonscat}}
*[[富士重工業]]
*[[SUBARU]] - [[SUBARU (自動車)]]
*[[スバル・レックス]](初代が部品の一部を流用)
*[[スバル・インプレッサ]]
169 ⟶ 172行目:
*[[スバル・トレジア]] - 4代目の後継車及び5代目(日本に於いては2代目)の実質的な先代車
*[[スバル・デックス]] (同じダイハツ製で2013年10月に販売終了したトールワゴン)
{{commonscat|Subaru Justy}}
 
== 注釈 ==
{{Reflist}}
 
== 外部リンク ==