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[[和服]]の中でも最も単純かつ基本的な構造である。また反物も比較的安価であることから、[[家庭 (教科)|家庭科]]の授業で[[和裁]]の基礎を学ぶ際に、浴衣を縫うことが多い。
 
本来は素肌の上に直接着るものである。近年は、[[お洒落|お洒落着]]としての需要も多く、浴衣を着用して外出する場合もあるため下着を着用することが多くなった。浴衣仕様に軽量化されたり吸汗性に優れた[[肌襦袢]]や、和装用の簡易スリップなどの肌着を併用する場合が多い。
女性は一般的に和服を着用する際はバストのふくらみは目立たないように[[さらし]]やタオルで補正したり、和装用ブラジャー、ワイヤーの入っていないスポーツブラジャーなどで押さえることがあるが、浴衣の場合は更に簡素な和装用の簡易スリップなどの肌着を使用することも多い<ref group="注釈">若い世代の中には、近年の漫画やアニメの影響もあり、帯の上部にバストが露骨に乗るような描写が一般的と間違えて捉える者も多く、記述のようなバストを押さえる肌着を着用せずに普段使いのブラジャーをそのまま使用するケースも多い。しかし、バストを形よく見せる工夫のなされたブラジャーはアンダー部分のホールド力が強いものも多いため、その上に伊達締めや半幅帯で締めることになる更に帯板を装着す入れる場合もある)。り、[[胃]]の周辺や[[みぞおち]]が長時間圧迫されることになるため、気分が悪くなりやすい傾向も否めない。</ref>。
 
[[ファイル:Girls in kimonos.jpg|250px|thumb|浴衣の女性たち]]
は[[三尺帯]]、女は[[半幅帯]]で着用することが通例とされていたが、着付けの簡略性もあり、[[兵児帯]](へこおび)を用いることもある。さらに最近では男は[[角帯]]を用いることも多い。角帯は元来は浴衣には合わせないものとされていたが、この意識は薄れつつある。事実、服飾メーカーでは新作発表の際に浴衣と角帯の組み合わせを提案することも増えている。同時に浴衣とセット販売されることも珍しくない。男子の帯は一般的なウエストラインではなく臍よりもやや下、骨盤の当たりに締めて下腹部部位を心もち下げる様に着付ける。
 
和服に親しむ人が減少していることもあり、一人で帯結びが出来ない人も多い。そのため、一部のメーカーは「作り帯」(すでに結び目を仕上げた状態で固定したものと、胴囲部分の組み合わせ。胴囲に帯を巻きつけ、結びを差し入れた後に紐やクリップで固定する形態のものが多い)を製作・販売している。また身頃本体も一枚繋ぎではなく、上下を分けて着用する二部式のものも存在し、着崩れしにくいことから人気である。
洋服(ドレスやワンピース)様のデザインのものや、襟や袖にレースや伊達襟を用いたもの、帯〆や帯留めを用いたり、帯結び部分にリボンやビーズで装飾を施したものなど、多様化している。
 
浴衣に合わせる履物は、素足に[[下駄]]が一般的である。穿れない下駄で足さばきが悪く転んだり、また、鼻緒で足指や足の甲を擦って怪我をする人も少なくない。薄手の[[足袋]]を併用したり、洋服用の[[サンダル]]を合わせる人もいる。男性の場合も同様であるが、[[雪駄]]の選択肢もある。
 
和服の項目にもあるように、一般的な和服の着付けと同様に身に纏う。男女共に右前(右の衿(右半身の身頃)を下にして、左の衽を上に重ねる)にして着るのが正しい相手方からみるとアルファベットのYの小文字「'''y'''」になるように、自分の右手が衿に差し入れやすいようにと念頭において着付けると間違えにくい。また、裾は訪問着や小紋よりも、心もち上にあげ、くるぶしが見え隠れする程度の着丈で着付ける。
 
== 現代の浴衣 ==