「山体崩壊」の版間の差分

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|画像1=St Helens before 1980 eruption.jpg
|説明1=山体崩壊前の[[セント・ヘレンズ山]](1980年)
|画像2=MSH82 st helens spirit lake reflection 05-19-82.jpg
|説明2=山体崩壊後のセント・ヘレンズ山(1982年)
}}
'''山体崩壊'''(さんたいほうかい、sector collapse)とは、[[火山]]などに代表される脆弱な地質条件の山体の一部が[[地震動]]や[[噴火]]、深層風化などが引き金となって大規模な崩壊を起こす現象である。
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=== 火山活動に関連するもの ===
火山活動によって火山が成長をするに従って、急峻で不安定な[[地形]]が生み出されることになる。また火山の成立から時間が経過する中で、[[風化]]作用や火山体内部での[[熱水]]作用などの結果、火山そのものがもろく崩れやすくなっていく。そのような中、強い地震動や噴火が引き金となって火山体の一部が大規模に崩壊する山体崩壊が発生する。
[[File:Mount St. Helens in the Afternoon.JPG|thumb|セント・ヘレンズ山(左奥)の岩屑なだれ堆積物。流れ山が形成されている。(2016年)]]
 
山体崩壊時には崩壊した火山体がふもとに向かって一気になだれ落ちる岩屑なだれ(がんせつなだれ、debris avalanche)という現象が発生し、その結果、火山そのものは大きく崩壊し、岩屑なだれが[[堆積]]した場所には、崩落した火山体の中でばらばらになりきらなかった部分が多数の小さな[[丘]]を作る。これを[[流れ山]]と呼ぶ。崩壊した山体があった場所にはU字状の大きな窪地が生じ、これを馬蹄形カルデラと呼ぶ。