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VHS-Cは、その構造上テープハーフ(テープハウジング)と保管用ケースの中でテープがたるみやすく、子供がいたずらをしてテープを引っ張り出してダメにしてしまったり、たるみを取らないままカメラに装填してトラブルを起こすケースも少なくなかったようだ。後に、テープハーフと保管ケースの片方または双方に「セーフティロック機構」などと称したたるみ防止の対策を講じた改良製品が登場している。
 
当初は8ミリビデオと激しいシェア争いを展開していたが、[[1989年]]に[[ソニー]]が小型タイプのビデオカメラ「ハンディカム・CCD-TR55」を発売し、立て続けに小型モデルを投入し爆発的にヒットさせると市場は大きく8ミリに傾いた。対抗馬としてVHS-C陣営は翌年、日本ビクターから「ムービーごっこ・GR-LT5」、松下電器産業(現 [[パナソニック]])から当時としては画期的な手振れ補正機能を備えた「ブレンビー・NV-S1」などの小型タイプのビデオカメラを開発し、VHSデッキでそのまま見られる事をアピールして対抗したが、ソニーが流行語にもなった「パスポートサイズ」というサイズの小ささを示すキャッチコピーとともに「2時間録画」を前面に売り出したこともあり録画時間で不利なVHS-Cは次第にシェアを落としていった。
 
一方、日本を上回る市場規模を持つ[[アメリカ合衆国]]でも、VHS-C規格は普及しなかった。アメリカ市場のニーズでは小型化されたカメラはボタンが小さく、操作がやりにくいと敬遠され、レンタルビデオソフトの再生機能を兼ねたフルサイズのVHS規格のビデオカメラが好まれた。後に安価なビデオデッキの登場で、レンタルビデオ再生を専用の据え置き型デッキで行う趨勢となった時には、日本の場合と同じく録画時間の短さやテープのたるみの問題からVHS-Cは敬遠され、8ミリビデオが普及した。
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8ミリビデオの攻勢に押される中、VHS-C陣営だった[[シャープ]]や[[日立製作所]]、[[東芝]]は、8ミリビデオに転向した。松下電器産業も国内ではVHS-Cを販売する一方で海外メーカー向けに8ミリビデオもOEM製造しており、たびたび「8ミリ転向説」が噂された事もあった。
 
[[1995年]](平成7年)秋には[[DV (ビデオ規格)|DV規格]]が登場。その後、ビデオカメラの市場はDVやメモリーカードタイプなどに置き換わっていった。き、VHS-Cの[[カムコーダ]]については販売を終了しているが、カセットアダプターは、JVCケンウッドとパナソニックから引き続き販売されている
 
VHS-C生テープとヘッドクリーニングテープに関しては2012年と2013年カセットアダプターは2014年に全てのメーカーで販売が終了され、市場流通在庫のみの取り扱いとなっている。
 
== 仕様 ==