「失われた10年」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m bot: 解消済み仮リンクリチャード・ヴェルナーを内部リンクに置き換えます
132行目:
日本の1994年時点の不況について、[[ジョン・ケネス・ガルブレイス]]は「(経済改革が必要であるという議論は)現実的な話ではなく、日本経済が直面しているのは循環的なものである」と指摘していた<ref>[http://diamond.jp/articles/-/5924 ジョン・K・ガルブレイス「文明の衝突は起きない」〜「グローバルビジネス」1994年8月15日号掲載]ダイヤモンド・オンライン 2009年12月30日</ref>。
 
経済学者の[[野口旭]]は「日本経済が長期低迷したのは、構造問題ではなく、基本的に[[総需要]]不足によるものである<ref>野口旭 『ゼロからわかる経済の基礎』 講談社〈講談社現代新書〉、2002年、189頁。</ref>」「総需要不足が10年以上続いている状態は、歴史的ほとんど無い例であるが、『長さ』だけを根拠として、問題は需要側ではなく供給側にあると主張することは間違いである。日本の10年にもわたる低成長は、基本的には、総需要の不足によって生じたということは、持続的な[[失業率]]の上昇、物価の下落(デフレ)という事実から明白である<ref>野口旭 『ゼロからわかる経済の基礎』 講談社〈講談社現代新書〉、2002年、80頁。</ref>」と指摘してい
 
「日本経済の低成長は需要不足ではなく、構造問題から生じている」という議論について、野口旭、[[田中秀臣]]は「『日本経済にデフレ・ギャップは存在しない。さらに、現実の失業率はすべて構造的失業である」と主張することに等しい』」と指摘している<ref>野口旭・田中秀臣 『構造改革論の誤解』 東洋経済新報社、2001年、68頁。</ref>。