「近点・遠点」の版間の差分

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人工衛星でアポジ・ペリジと呼ぶのは地球を周回する場合のみ。木星・土星での衛星・探査機の例を追記。
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'''近点・遠点'''(きんてん・えんてん、periapsis and apoapsis) とは、[[軌道 (力学)|軌道]]運動する[[天体]]が、中心天体の重力中心に最も近づく位置と、最も遠ざかる位置のことである。両者を総称して'''軌道極点'''または'''アプシス'''(apsis) と言う。
 
特に、中心天体が[[太陽]]のときは'''近日点・遠日点'''(きんじつてん・えんじつてん、perihelion and aphelion <helion=ギリシャ語で太陽味する"helios"に由来>)、主星が[[地球]]のときは'''近地点・遠地点'''(きんちてん・えんちてん、perigee and apogee <gee=ギリシャ語で地球を意味する"ge"に由来>)、[[連星]]系では'''近星点・遠星点'''(きんせいてん・えんせいてん、periastron and apastron)と言う。[[地球]]を周回する[[人工衛星]]については英単語のまま'''ペリジー・アポジー'''とも言う。主星が[[惑星]]の場合、例えば[[木星]]の[[衛星]]や木星を周回する[[探査機]]([[ジュノー (探査機)|ジュノー]]など)の軌道の木星に対する近点・遠点は'''近木点・遠木点'''(きんもくてん・えんもくてん、perijove and apojove)、[[土星]]ならば'''近土点・遠土点'''(きんどてん・えんどてん、perichron and apochron)と表現することもある
 
中心天体の周りを周回する天体は[[楕円軌道]]を取るが、中心天体は楕円の中心ではなく、楕円の長軸上にふたつ存在する[[焦点 (幾何学)|焦点]]のいずれかに位置する。このため周回する天体は中心天体に対して、最も接近する位置(近点)と最も遠ざかる位置(遠点)を持つことになる。遠点・近点および中心天体の[[重力]]中心は一直線をなし、この直線は[[楕円]]の長軸に一致する。