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{{Otheruses}}
{{Redirect|鋼鉄|1933年の映画|鋼鉄 (映画)}}
'''鋼'''([[wikt:はがね|はがね]]、こう、[[wikt:釼|釼]]は異体字、{{lang-en-short|[[wikt:steel|steel]]}})とは、[[炭素]]を0.04~2パーセント程度含む[[鉄]][[炭素鋼合金]]。強靭で加工性に優れ、[[ニッケル]]・[[クロム]]などを加えた[[特殊鋼]]や[[鋳鋼]]等とあわせて'''鉄鋼'''(てっこう)とも呼ばれ、産業上重要な位置を占める。
[[File:The viaduct La Polvorilla, Salta Argentina.jpg|thumb|280px|鋼橋。]]
== 語源 ==
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== 定義 ==
[[File:Diag phase fer carbone1.PNG|thumb|380px|Fe-C[[状態図]]<br />炭素量と温度により、鉄はさまざまな組織となる。]]
鉄の性質は、主に含まれる[[炭素]]の量で決まる。[[鉄鉱石]]を溶解して直接取り出した炭素が多い鉄は、もろくて[[可塑性]]がなく、鎚で叩いたり、曲げたりすると割れてしまう。これが[[銑鉄]]であり、銑鉄を[[鋳造]]したものが[[鋳鉄]]である。
 
もろい銑鉄から炭素を除去すると、鉄は強靭になるとともに可塑性を持ち、叩いて整形([[鍛造]])したり、曲げたり、延ばしたりの加工が可能になる。この炭素の少ない鉄が鋼鉄である。
 
現在の[[金属学]]の定義では、Fe-C系2元合金において、[[炭素|C]]含有量が0.0218 - 2.14%の範囲にある部位である。言い換えると、[[フェライト相|フェライト]]のC最大[[固溶体|固溶]]量(0.0218%)から[[オーステナイト]]のC最大固溶量(2.14%)までの範囲の部位とも定義できる。Fe-C系2元合金において、C含有量が0.0218%以下のものを[[鉄]]と呼び、2.14[mass%]以上のものを[[鋳鉄]]と呼ぶ。一方で、[[極低炭素鋼]]や[[ステンレス鋼]]のように炭素の添加がなされない鉄も「鋼」と呼ばれる{{Sfn|田中|2015|p=478}}。国際規格の ISO 4948-1 では、一般的に2.0%以下の含有量の炭素と他の元素を含む鉄の合金を鋼 (英語:steel、フランス語:acier) 定義している<ref>ISO 4948-1:1982, Steels — Classification — Part 1: Classification of steels into unalloyed and alloy steels based on chemical composition. https://www.iso.org/standard/10963.html</ref>。
[[File:Diag phase fer carbone1.PNG|thumb|380px|Fe-C[[状態図]]<br />炭素量と温度により、鉄はさまざまな組織となる。]]
現在の[[金属学]]の定義では、Fe-C系2元合金において、[[炭素|C]]含有量が0.0218 - 2.14%の範囲にある部位である。言い換えると、[[フェライト相|フェライト]]のC最大[[固溶体|固溶]]量(0.0218%)から[[オーステナイト]]のC最大固溶量(2.14%)までの範囲の部位とも定義できる。
 
なお、Fe-C系2元合金において、C含有量が0.0218%以下のものを[[鉄]]と呼び、2.14[mass%]以上のものを[[鋳鉄]]と呼ぶ。
 
{{See also|セメンタイト|パーライト}}
 
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*{{Cite book|和書|author=大澤直|year=2008(初刷2006)|edition=第一版第四刷|title=金属のおはなし|publisher=[[日本規格協会]]|isbn=4-542-90275-6|ref=大澤}}
* 『日本の鉄鋼業』([[日本鉄鋼連盟]]、2013年)
* {{cite book ja-jp
|author=田中和明
|title=図解入門 最新金属の基本がわかる事典
|series=図解入門シリーズ
|publisher=秀和システム
|year=2015
|edition=第1版
|isbn=978-4-7980-4431-6
|ref={{Sfnref|田中|2015}}
}}
 
==脚注==
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== 関連項目 ==
 
{{wiktionary}}
* [[産業の米]]
* [[鋳鋼]]
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== 外部リンク ==
{{commonscat}}
{{wiktionary|鋼|鋼鉄}}
*[http://www.hitachi-metals.co.jp/tatara/index.htm 日立金属「たたらの話」]
*[http://www.isij.or.jp/ 社団法人 日本鉄鋼協会 (ISIJ)]
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*[http://www.jssc.or.jp/ 社団法人 日本鋼構造協会 (JSSC)]
*[http://www.nims.go.jp/jpn/news/press/press236.html 低温でもしなやかで強い鉄、超微細結晶粒鋼の靭性の逆温度依存性を発見]、 2008年5月23日、[[物質・材料研究機構]]
 
 
{{デフォルトソート:はかね こう}}