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RJANKA (会話 | 投稿記録)
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日本においては、7世紀半ばの[[飛鳥時代]]に[[朝鮮半島]]や[[中国大陸]]より[[仏像]][[彫刻]]や[[仏画]]とともに伝わったといわれる。[[法隆寺]]所蔵[[玉虫厨子]]の須弥座上框下の請花花弁先端部分に小さな長菱形の截箔が施されており、これが国内に現存する最古の截金作品とされる<ref>[http://www.lcv.ne.jp/~kohnoshg/site53/history5.htm 金箔と仏像 目次3 截箔、裁文、截金とはなにか?その使用例 法隆寺の玉虫の厨子-截箔]</ref>。また、[[白鳳文化]]を代表する絵画である[[高松塚古墳]]壁画には天井に描かれた日月図に金箔と銀箔(鼠色に変色)の截箔が使用され、星宿図には直径0.9[[センチメートル|cm]]ほどの円形の金箔が使用されている<ref>[http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200705290039.html asahi.com 星宿図の天井石を報道公開 高松塚古墳・石室解体 2007年05月29日21時26分]</ref><ref>[http://www.lcv.ne.jp/~kohnoshg/site53/history8.htm 金箔と仏像 目次3 高松塚古墳壁画 金箔と銀箔]</ref>。
 
[[奈良時代]]には、[[東大寺]]法華堂(三月堂)の[[乾漆造]]四天王立像([[国宝]])の仏像の衣や甲冑の装飾、東大寺戒壇堂の塑造四天王像の着衣の地文に直線文と点綴文の截金が使用されている<ref>[http://www.lcv.ne.jp/~kohnoshg/site53/history9.htm 金箔と仏像 目次3 東大寺戒壇院四天王像 截金]</ref>。[[正倉院#正倉院宝物|正倉院宝物]]の新羅琴・金薄輪草形鳳形<ref>読み:しらぎごと・きんぱくわのくさがたおおとりがた</ref>には菱、松葉、草花文や曲線で表現した鳳凰文などの截金文様を見ることができる<ref>[http://www.lcv.ne.jp/~kohnoshg/site53/history10.htm 金箔と仏像 目次3 正倉院宝物金薄押新羅琴]</ref><ref>[http://shosoin.kunaicho.go.jp/shosoinPublicja-JP/detail.doTreasure?treasureIdid=0000010083&idx=1&mode=part 宮内庁ホームページ、正倉院、宝物名称:新羅琴 金薄輪草形鳳形]</ref>。
 
[[平安時代]]には、仏画の荘厳に截金が取り入れられ、平安時代後期の[[高野山]][[金剛峰寺]]の仏[[涅槃]]図や[[東京国立博物館]]蔵の金棺出現図などの仏画に繊細な截金文様を駆使したものがあり、[[仏教美術]]の隆盛と共に截金は飛躍的な発展を遂げたことが窺える。また、[[平等院]]の本尊・阿弥陀如来坐像(国宝)の台座下から見つかったガラス容器の破片84点のうち3点に截金装飾が確認されており、古代のガラス細工に截金が施された例は[[東アジア]]では初めてである<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0702N_X01C11A0CR8000/ ガラスに金箔、「截金」の特殊技法 平等院 2011/10/7付]