「糖新生」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
SONY1 (会話 | 投稿記録)
→‎概要: タイプミスを修正
タグ: モバイル編集 モバイルアプリ編集
11行目:
ほとんどの細胞では、グルコースの取り込みと[[異化]]に関わる唯一の酵素である[[グルコース-6-ホスファターゼ]]の発現が欠如しているために、遊離のグルコースを生成することができない。グルコース-6-ホスファターゼを有する[[肝細胞]]と、激しい飢餓条件の下での小腸と腎臓のみが、糖新生反応に従って生成した[[グルコース-6-リン酸]]のリン酸基を外して遊離のグルコースを生成し、血管中に遊離のグルコースを放出することが可能である。なお、グルコースが細胞に取り込まれると直ちにリン酸化が起こりグルコース-6-リン酸が生成されるのは、グルコースが細胞膜を超えて拡散してしまうのを防ぐためである。リン酸化により電荷が導入されるので、グルコース-6-リン酸は容易に細胞膜を通過することができない。
 
糖新生が急激に起こったため[[高血糖]]をもたらす現象を[[ソモー効果]]という。1850年代に、[[フランス]]の[[生理学者]]、[[クロード・ベルナール]]により明らかにされた。また、絶食を行うと糖不足を補うため[[筋肉]]が分解されて糖新生が起こり<ref>[http://www.med.kyushu-u.ac.jp/intmed3/4dm/dms4.html 糖尿病シラバス] - 九州大学大学院医学研究院 病態制御内科学(第三内科) 糖尿病研究室</ref>、筋肉が減少することにより新陳代謝が減少する。
 
== 糖新生の経路 ==