「ヌタウナギ」の版間の差分

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== 生態学的特徴 ==
[[File:Eptatretus minor.JPG|left|thumb|''Eptatretus minor'' 体の下側に粘液腺の開口部が一列に並ぶ]]
一見[[ウナギ]]に似るが、 '''無顎類'''に共通する'''[[顎]]を持っていない'''重要な特徴がある。体は細長く、[[皮膚]]は[[粘液]](ヌタと呼ばれる)に覆われている。体の両側に1-16対の鰓孔がある。[[ヤツメウナギ]]の仲間では鰓孔は7対で、「7個の目」と呼ばれる箇所である。3-4対の口ひげを持つ。[[骨格]]を持たずはほとんど軟骨で、体は極めて柔軟である。口の周りに歯を持たないが、舌の上に歯状突起があり、大型の魚に吸着し内部を侵食する。鰭は尾鰭のみで、腹鰭・胸鰭などの[[対鰭]]を持たない。[[小脳]]を欠く。[[卵巣]]と[[精巣]]を両方持つが、機能しているのはどちらか一つである。
 
[[目]]は退化して皮膚に埋もれているから目が見えにくいまたは見えない、眼球には[[水晶体]]がなく、特に深い海に生息する[[ホソヌタウナギ]]属では[[網膜]]の発達も悪い場合が多い。目を覆う皮膚は[[色素]]に乏しく白みがかって見える。[[化石]]種の解析から、ヌタウナギ類の祖先は比較的発達した目を持っており、進化の過程で機能を退化させたものと考えられている。