「ウズベキスタン」の版間の差分

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[[File:Adib-i sani.jpg|thumb|150px|right|[[ナスタアリーク体]]で書かれた[[ウズベク語]]の出版物、1911年]]
 
公用語は[[ウズベク語]]のみと制定されている<ref>{{cite web |url=http://www.pravo.uz/english/resources/doc/constitution.php3 |title=Constitution of the Republic of Uzbekistan |publisher=pravo.uz |date=1992-12-08 |accessdate=2013-06-13}}</ref>。
 
しかし、ウズベク語母語話者は全体の74.3%を占めるにすぎず、その他ロシア語、タジク語が使われている。ソ連時代まではロシア語も公用語とされていたが、独立後に民族主義の高まりを受けて外された。学校教育においてもロシア語は重要度が低下し、地方農村部ではあまり使用されずに若年層ではロシア語が話せない人も多くなっている。しかし、ロシア語は全人口の14.2%に当たる人々が[[第一言語]]として使用しており、その他の人々もその多くがロシア語を[[第二言語]]として使用しているなど異民族間でコミュニケーションを取る際に重要な言の[[共通であり、特に都市部でこの傾向が強い。また、ビジネス]]学術などの分野ではロシア語の使準公が必須とされることも多く、ほとんどの大学教育においてはロシアが教授言語とっている。初等教育から教授言語はウズベク語とロシア語地位分かれており、大学進学やビジネス面において有利になるためウズベク人でっても教授言語にロシア語を選択する者も多い。さらに、ロシアで働くウズベク人は不法滞在者も含める数百万人に及ぶともされ、ロシア語の習得は不可欠となっている。
 
[[サマルカンド]]や[[ブハラ]]、[[シャフリサブス]]、[[キタブ]]などのウズベキスタン南部地域、[[ナマンガン]]、[[コーカンド]]、[[フェルガナ]]、[[カサン]]、{{仮リンク|カニバダム|en|Kanibadam}}などの[[フェルガナ盆地]]地域、[[アハンガラン]]、{{仮リンク|バギスタン|en|Baghistan}}などの[[シルダリヤ川]]沿岸地域では[[タジク語]]が広範囲にわたって話されているおり<ref name="Foltz"/>、事実用のタジク語圏地域となっている。しかし、学校教育でのタジク語教育は禁止されており、家庭内や地域内コミュニティーで話される言語に過ぎない。そのため、タジク語話者はほとんどがウズベク語話者でもあるために統計上では[[タジク語]]の割合は4.4%と低くなっている。しかし、全人口の20%~30%前後がタジク人とされるために、タジク語話者も同程度いるものと推測される<ref>Richard Foltz, "The Tajiks of Uzbekistan", Central Asian Survey, 213-216 (1996).</ref>。
 
1920年代以前、ウズベク人が筆記に使用していた言語は[[テュルク諸語|テュルキ]](西洋の学者には[[チャガタイ語]]として知られていた)であり、 [[アラビア文字]]の筆記体である[[ナスタアリーク体]]を使用して書かれていた。1926年、新たに[[ラテン文字|ラテンアルファベット]]が導入され、1930年代を通していくつかの文字改正を経た。1940年には再び文字改訂が行われ、[[ソビエト連邦]]政府により[[キリル文字]]の導入が行われた。キリル文字の使用はソビエト連邦の崩壊まで続いたが、1993年ウズベキスタンは再度ラテン文字を正書法として制定、1996年に法制化が行われ2005年以降は学校で教える際にラテン文字を使用した指導を行うようになった<ref>{{cite book |title=The New Woman in Uzbekistan: Islam, Modernity, and Unveiling Under Communism |last=Kamp |first=Marianne |authorlink= |coauthors= |year=2008 |publisher=University of Washington Press |location= |isbn=0-295-98819-3 |page= |pages= |url=http://books.google.com/books?id=XYZVvJSdLBkC&pg=PP14 |accessdate=}}</ref>。しかしながら、公式の出版物などではラテン文字を使用されることが多いものの、依然としてキリル文字を使用した看板が多く見受けられ、実際にはキリル文字との併用となっている。
 
その他、[[ブハラ語]]、[[カラカルパク語]]、[[カザフ語]]、[[キルギス語]]、[[クリミア・タタール語]]、[[高麗語]]なども話されている多言語国家である。