「インドの核実験 (1974年)」の版間の差分

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これに対してインド政府は「核爆発は絶対に行なっていない」と釈明したが、これに対して「ではあの爆発は何なのか?」と問われた際には「あれは核爆発ではなく核爆破である」との見解を示した。当時の国際社会はこの禅問答のような見解について呆気に取られていた<ref name="歴史通201305" />。
 
この当時のインドでは、[[中華人民共和国]](以下「中国」と称す)との国境にて紛争が頻発しており、当時既に核武装していた中国に対して何らかの国威発揚を実施する必要に迫られていたため、最初は中国の核に対する対抗目的での核実験であろうと世界各国では判断されていた。しかしこの核実験の実施前より、[[マレーシア]]の[[クラ海峡]]を、核爆破装置によって掘削して運河を作る構想があった。この背景もあり、インド政府はあくまでも「工事用の核爆破装置のテストを実施するために今回の実験をしたものであり、決して核兵器を所有する目的のための核実験ではない」との見解を示した。よって、この核実験は「あくまでも核の平和的利用を目的とし、軍事目的での核の使用を前提としていない」とインド政府はこう強調していた<ref name="歴史通201305" />。
 
== 影響 ==