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しかし本番の日が近づくにつれ異変が起きる。ふとしたきっかけで俊夫がマミに関する記憶を取り戻し始めてしまったのだ。いつ俊夫の記憶が戻ってしまうかわからぬ不安にかられながら本番までの厳しいスケジュール進行に忙殺される日々が過ぎ、ついにその日は訪れる。最後のステージを務め上げるべく、優は最後の魔法を振るってマミとなり、万感の思いと共に舞台に臨んでいく。
 
降りしきる雨の中、聴衆たちは一人として帰ろうとせずに熱心にマミの歌に聞き入り、マミもファンのために心を込めて熱唱する。そしてあと1曲を残すのみとなった時、突如会場にフェザースターの箱舟が現れマミを拉致してしまう。俊夫が封じられた記憶を取り戻しつつあることに気づいたピノピノが、タイムリミットを切り上げてやってきたのだ。優の願い空しく、無情にも魔法を返せと突きつけるピノピノの耳に、会場全体から湧き上がる「マミちゃん返せ!」のコールが届く。マミに対するファンたちの熱い思いに心動かされたピノピノはマミを会場に戻す。そして、精一杯の力を振り絞って最後の持ち歌であり自身のデビュー曲でもある「デリケート好きして」を歌いきったマミは、会場のファンたちに別れの言葉を告げ、歌が終わると同時に光に包まれて消え去ってしまう。箱舟を見たことで全ての記憶を取り戻した俊夫は、光の消えた夜空のかなたに向かい、優の名を叫ぶ。
 
夢幻のような光景に聴衆たちが立ち尽くす中、不安に包まれながら呆然と空のかなたを見つめていた俊夫の前に、いつものように元気いっぱいの優が、姿を表すのだった。
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