「ホトトギス」の版間の差分

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* 『ほととぎす』([[山田流]][[箏曲]]) [[文化 (元号)|文化]]初年頃、山田流の流祖・[[山田検校]]作曲。ホトトギスの忍音をたった一声でも聞くため、船に乗り[[隅田川]]を徹夜でさかのぼる様が詠われた曲。
* 『[[時鳥の曲]]』([[箏曲]]) [[1901年]]、[[楯山登|楯山昇]]作曲。[[明治]]時代に大阪で活躍した盲人音楽家・楯山の数多い作品中、代表作。[[古今和歌集]]の「我が宿の池の藤波咲きにけり 山ほととぎすいつか来鳴かむ」「今更に山に帰るなほととぎす 声の限りは我が宿に鳴け」の2種を歌詞とし、ホトトギスの声を描写した[[手事]](てごと - 長い間奏器楽部)を持つ。この作曲のため楯山は[[関西]]中のホトトギスの[[名所]]を巡り、また何日も山にこもって声を研究したと言う。
* 『[[夏の曲]]』(箏曲) 幕末の[[安政]]・[[嘉永]]頃、[[吉沢検校]]作曲。「[[古今組]]」5曲の一つ。古今和歌集から4首を採り歌詞とした中に「夏山に 恋しき人や入りにけむ 声振り立てて鳴くほととぎす」がある。
* その他、『[[四季の眺]]』([[松浦検校]]作曲)、『[[里の暁]]』(松浦検校作曲)、『[[夏は来ぬ]]』([[小山作之助]]作曲)など、曲中一部にホトトギスを詠んだ曲は少なくない。