「贈り物」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Ryona84 (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
ExeQutoR (会話 | 投稿記録)
m Ryona84 (会話) による ID:64680017 の版を取り消し WP:NOR
1行目:
'''贈り物'''(おくりもの)とは、何か出来事があった際、何もなくても相手のことを思い、贈りたいと思ったときに心を込めて贈る特別なものである。[[ギフプレゼント]]・ご進物(ごしんもつ)は同義語。よく、「贈答品」「贈答する」などと使われるが、故実礼法に贈った物に対して、返すという意味を持つことは失礼極まりないこととされ
「贈進物」「贈進する」という見返りを望まない言葉遣いが正しい。
「贈答品」「贈答する」という言葉が使われだされたのは、戦後、大手デパートのマーケティング戦略で「お中元」「お歳暮」が生まれ、贈られたら贈りかえさなければいけない
という風潮ができ、今では普通に贈答という言葉が誤って普及してしまっている。
 
== 特徴 ==
17 ⟶ 14行目:
}}</ref>。
*贈り物を媒介として、前の所有者の人格や感情が伝達される。
*友情や信頼の持続性を表明するため、お返しには一定の間隔をおく。※お返しをする義務はない
*贈り物では、交換価値(例えば金額換算)という思考が通常は排除される。
 
25 ⟶ 22行目:
#それを受ける義務 - 贈り物を受けることで債務意識が生じる。しかし、贈り物を拒むことは人間関係を築く上で禍根を残すこともある。そのため、贈り物を受けることは関係を維持するための基本的な[[マナー]]となる。
#お返しの義務 - 「貸し」「借り」を作ったままでは双方が落ち着かないのでお返しをする。こうした受贈者に生じる返礼の義務感を[[互酬性]](reciprocity)とも呼ぶ。
のちに、[[モーリス・ゴドリエ]]は第4の義務として「神々や神を代表する人間へ贈与する義務」を追加した。歴史を遡るほど人々の生活の中で第4の義務の比重は高くなる。
但し、日本の礼法故実には一切文献としての記録も文化もなく、贈り物に贈り答えることは、頂いたものに込めた思いを返す意味が込められている。
戦後デパートのマーケティング戦略で贈り物には贈り返さなければならないという風潮を
起こして広まってしまったが、本来の贈り物は自分が気持ちを込めて贈りたい時に贈るのが故実に残る由緒正しい日本文化の礼法での定義である。
 
== 動機の例 ==
53 ⟶ 48行目:
* [[お年玉]] - 年神からの賜りもの、年(トシ = 米 = 稔りに1年かかるの意)の魂(霊魂)、という意味合いがある<ref name="murobushi" />。
* [[年賀]]
* [[バレンタインデー]]([[2月14日]]) - 日本にこの風習がいつ伝わったか確かなことは分かっていないが、商業イベントとしては[[1930年代]]、広く浸透はしなかったものの、製菓業界による宣伝を契機にするという説が有力である。[[1950年代]]には、[[百貨店]]が女性を対象とした販売促進イベントとしてこの習慣をアピールした。このときは送る相手(恋人・友人・家族)、贈答品(※日本語として正しいのは贈進物、贈り物)の種類も[[企業]]によってまちまちだった。[[1960年代]]には、[[森永製菓]]が「恋人に[[チョコレート]]を贈る」というメッセージの広告を展開し、女性消費者の関心を引き付けた。(おりしも皇太子のご成婚([[1959年]])以降ロマンスへ関心が高まっていた。)[[1970年代]]になり、ようやくバレンタインデーは広く浸透し、贈り物もチョコレートに固定化されるようになった。この頃の贈り主はもっぱら10代の女性である。[[1980年代]]には、好景気の影響もありチョコレートに別の贈り物を添えたり、チョコレートを手作りする風潮が起こった。また[[義理チョコ]]という日本独自の風習も始まった<ref name="sekiguchi" />。
* [[ホワイトデー]]([[3月14日]]) - 1980年代、日本の[[洋菓子]]業界がバレンタインデーの返礼イベントとして提案した、日本独自の風習である<ref name="sekiguchi" />。
* 合格祝い、入学祝い、卒業祝い
121 ⟶ 116行目:
}}</ref>。
 
[[柳田國男]]は日本人の贈り物でなぜ食物が重視されるかを考察した。そしてその起源は、節や祝祭で神を祀り、その供物を人にも提供したことにある、すなわち食物としての贈り物は本来、神に対する供物であったとした<ref>{{Cite book|和書
|author=柳田國男
|authorlink=柳田國男
155 ⟶ 150行目:
* [[賞品]]
* [[賞金]]([[懸賞金]])
* [[ギフプレゼント]] - 曖昧さ回避
* [[ギフトショップ]] - 贈り物用の品を販売する店
* [[カタログギフト]] - 任意の商品を受け取り手に選ばせるサービス
* [[供物]]
* [[折形]]
* [[折形礼法]]
 
{{DEFAULTSORT:おくりもの}}
[[Category:贈進物|*]]
[[Category:習俗]]
{{Culture-stub}}