「ジルカロイ」の版間の差分

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ジルカロイは[[水素]]と強い親和性がある。水素の吸着は[[水素脆化]]を引き起こし、[[燃料要素破損]]([[:en:fuel element failure]])を起こすことで[[ホットパーティクル]]の放出につながる可能性がある。ジルカロイは[[酸素]]と簡単に反応し、表面に[[不動態]]を形成する。ジルカロイは[[オーステナイト]][[鋼]]よりも腐食耐性と中性子透過性に優れている。しかし、不純物(例えば、300ppm以上の[[炭素]]や40ppm以上の[[窒素]])が含まれていると腐食耐性は有意に低下する。[[ジルコニア|酸化ジルコニウム]]の厚い不動態層を作っておくことでジルカロイの腐食耐性を高めることができる。[[酸化チタン(IV)|二酸化チタン]]皮膜も同様に用いられる。
 
他のジルコニウム合金カロイとして、5%の[[ニオブ]]を含む'''Zr705'''、ハフニウムを含まないこと以外は同じ組成の'''Zr-5Nb'''、'''3Zi'''([[ジルコニウム|Zr]]97%、[[アルミニウム|Al]]1%、[[スズ|Sn]]1%、[[モリブデン|Mo]]1%)などがある。
 
西側諸国と旧ソ連の核技術の最も大きな違いの1つはジルコニウム合金カロイの組成である。西側企業の支援により建設された原子炉はジルコニウム-スズ合金であり、旧ソ連、東欧、中国の支援で建設された原子炉はジルコニウム-ニオブ合金である。
 
ここ何年かの間で、非常に低い腐食速度を持つ(Zr- 1% Niobium)合金が著しい発展を見せた。'''E110'''(ロシア)、'''Zirlo'''([[ウェスティングハウス・エレクトリック|ウェスティングハウス]])、'''M5'''([[アレヴァ|フラマトムANP]])などである。