「旭酒造 (山口県)」の版間の差分

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|業種=3050
|事業内容=日本酒の製造・販売等
|代表者=[[代表取締役]][[社長]] 桜井博志一宏
|資本金=
|発行済株式総数=
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|特記事項=
}}
'''旭酒造株式会社'''(あさひしゅぞう)は、[[山口県]][[岩国市]]にある酒造メーカーである。[[大分県]]にある[[旭酒造 (大分県)|同名の焼酎蔵]]をはじめ、全国にいくつか存在する[[旭酒造|同名の酒造会社]]とは無関係。
 
== 代表銘柄概要 ==
[[File:Dassai (Brand of sake).jpg|thumb|獺祭]]
[[日本酒]]「'''獺祭'''」(だっさい)のみを製造している。[[醸造アルコール]]などの副原料を用いず[[精米歩合]]が50%以下の日本酒(つまり[[日本酒#大吟醸酒・純米大吟醸酒|純米大吟醸酒]])のみを造っているというのが特徴。いわゆる[[日本酒#普通酒|普通酒]]を作らないという、酒造メーカーとしてはリスクの高い経営方針を採っているが、これは元々酒処ではなかった山口県内でも小規模な酒蔵であった家業を34歳で継いだ三代目の桜井博志がそれまで醸造していた普通酒「旭富士」の醸造をやめ、「酔うため 売るための酒ではなく 味わう酒を求めて」とのポリシーの下での酒純米大吟醸を醸したところ、これが東京で山口県出身者の口コミた結果かけに広まり20売り上げが5倍100億円を超えるまでに伸びたという<ref name="gacchiri20170718">{{Cite web|url=http://datazoo.jp/tv/%E3%81%8C%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%82%8A%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%EF%BC%81%EF%BC%81/1079391|title=がっちりマンデー!! 人気急上昇! 日本酒「獺祭」を作る旭酒造|work=TVでた蔵|publlsher=富士ソフト|date=2017-07-16|accessdate=2017-07-18}}</ref>。「獺祭」の名は、蔵元の地名が元々「[[玖珂郡]][[周東町]]獺越(おそごえ)」であったため「獺」の一字を用い、「獺祭」の号を用いたとされる<ref group="注">[[獺祭魚|「獺祭魚」あるいは「獺祭」]]とは、<!--元々[[七十二候]]の一つで[[雨水]]の初候を指すが、-->[[カワウソ]](獺)が捕らえた魚を岸に並べる様がまるでそれらを供物にして祭りをするようにみえることを指す。また転じて、詩文をつくる時多くの参考資料等を広げちらす様を指す。</ref>
 
製法の特色として、日本酒醸造に欠かせない[[杜氏]]がいないことが挙げられる。旭酒造でも元々は杜氏が醸造に携わっていたが、杜氏の経験と勘を徹底的に数値化しデータ化することで杜氏なしでの酒造りを実現したという<ref name="gacchiri20170718"/>。現在は米の吸水量を頻繁な計量により管理し、醸造時には日々発酵状態のデータを社員が分析しながら醸造管理を行っており、データ管理は敢えてパートの女性に任せているという<ref>{{cite web|url=http://toyokeizai.net/articles/-/41798|title=杜氏のいない「獺祭」、非常識経営の秘密|publisher=[[東洋経済新報社|東洋経済ONLINE]]|date=2014-07-13|accessdate=2014-07-13}}</ref>。また酒蔵に空調設備を完備し温度・湿度を調整できるようにした結果、冬期に限らず一年を通して酒造りが可能になり、生産能力が2倍以上になった<ref>{{cite web|url=http://news.mynavi.jp/news/2014/02/13/428/|title=杜氏制を廃止! 日本酒業界の風雲児「獺祭」桜井社長の「逆境経営」とその真意|publisher=[[マイナビ|マイナビニュース]]|date=2014-02-13|accessdate=2014-07-13}}</ref>。
銘柄である「獺祭」の名の由来は、蔵元の地名が元々「[[玖珂郡]][[周東町]](ちょう。現・岩国市周東町(まち))獺越(おそごえ)」であったため「獺」の一字を用い、「獺祭」の号を用いたとされる<ref group="注">[[獺祭魚|「獺祭魚」あるいは「獺祭」]]とは、<!--元々[[七十二候]]の一つで[[雨水]]の初候を指すが、-->[[カワウソ]](獺)が捕らえた魚を岸に並べる様がまるでそれらを供物にして祭りをするようにみえることを指す。また転じて、詩文をつくる時多くの参考資料等を広げちらす様を指す。</ref>。
 
製法の特色として、日本酒醸造に欠かせない[[杜氏]]がいないことが挙げられる。日々発酵状態のデータを社員が分析しながら醸造管理を行っており、データ管理はパートの女性に任せているという<ref>{{cite web|url=http://toyokeizai.net/articles/-/41798|title=杜氏のいない「獺祭」、非常識経営の秘密|publisher=[[東洋経済新報社|東洋経済ONLINE]]|date=2014-07-13|accessdate=2014-07-13}}</ref>。また酒蔵に空調設備を完備し温度・湿度を調整できるようにした結果、冬期に限らず一年を通して酒造りが可能になり、生産能力が2倍以上になった<ref>{{cite web|url=http://news.mynavi.jp/news/2014/02/13/428/|title=杜氏制を廃止! 日本酒業界の風雲児「獺祭」桜井社長の「逆境経営」とその真意|publisher=[[マイナビ|マイナビニュース]]|date=2014-02-13|accessdate=2014-07-13}}</ref>。
 
他にも、酒米の王様と呼ばれる[[山田錦]]を最大168時間かけて精米し、日本最高水準の精米歩合23%の純米大吟醸を作ったり、[[もろみ]]から[[絞り#「絞る」と「搾る」|圧搾]]せず[[遠心分離器]]にかけて無加圧状態で酒を分離した日本酒など、ほかでは見られない製法による酒を製造している(通常の圧搾による抽出の酒も造っている)。また、[[シャンパン]]以上に発泡性が高い[[発酵]]途上の濁り酒([[発泡日本酒]])や、[[燗酒]]に適した醸造を施した純米大吟醸(吟醸酒は本来は冷酒で飲まれるのが一般的)などの変わり種も製造している。