「核家族」の版間の差分

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nuclear familyという用語について、メリアムウェブスター<ref>[http://www.merriam-webster.com/dictionary/nuclear%20family]</ref>は1947年が初出とする。日本では[[第二次世界大戦|第二次大戦]]後、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]が[[ビキニ環礁]]で[[核実験]]を行った頃から流通し始めた。
 
日本の場合、核家族率そのものは[[1920年]](大正9年)に55%とすでに過半数を占めており、[[1960年代]]に急激に上昇し[[1963年]](昭和38年)には[[流行語]]となった。その後[[1975年]](昭和50年)の約64%を頂点としてその後は徐々に低下し始めている。昔は地域のつながりが強く、核家族でも壁は薄かったとも言える。長屋暮らし(まはた店舗兼住宅)・共同トイレ・銭湯通い・(本当の)井戸端会議など、庶民にはプライバシーが無かった。※江戸時代では(今風の)核家族は武家社会・裕福な商人・地主ぐらいだったが、高度成長期に増えたサラリーマンが団地・ニュータウン・マンションなどに住み始める。
 
戦後問題とされてきた核家族化の焦点は、むしろ親世帯の単独世帯化と居住構造の変化である。[[1975年]](昭和50年)以降、単独世帯、特に高齢者の単独世帯が急増しており、これは産業構造の変化([[東京一極集中]]など)や人口の都市化、転勤などの物理的事情により、子ども世代が、長寿化してきた親夫婦と同居が困難になっている現状を示している<ref>『少子化と家族』宮坂靖子(奈良女子大学助教授)情報誌「岐阜を考える」1998年秋号岐阜県産業経済研究センター[http://www.gpc.pref.gifu.jp/infomag/gifu/99/miyasaka.html]</ref>。別居している老親の長寿化にともなう介護問題、あるいは夫婦の共稼ぎの増加により下校後の子ども(小中学生前後)が家で独りきりになるカギっ子問題が「核家族」が議論される原因の一つである。なお、現在では、さらにこういった傾向に加え、「一人暮らし世帯」、[[DINKs]]、「[[夫婦別姓]]の家族」など、さらに家族の多様化が進んでいる。また東京育ちも増えたためか、嫁の実家で生活するマスオさんが増加している。※しかし嫁入り(姑と同居)は、避けられる傾向は続いている。
 
==関連項目==