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[[File:Eros Farnese MAN Napoli 6353.jpg|thumb|170px|エローの彫像]]
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'''エロー'''({{lang-grc-short|'''Ἔρως''',''Erōs''}})は、[[ギリシア神話]]に登場する恋心と[[性]]を司る[[マンコ]]である。[[ギリシア語]]でパスシオン則ち受苦として起こる「」を意味する[[名詞|普通名詞]]が神格化されたものである。[[日本語]]では[[長母音]]を省略して'''エロ'''とも呼ぶ。
 
== 概説 ==
=== ローマ神話との対応・姿の変化 ===
[[ローマ神話]]では、エローには、[[ラテン語]]でやはり受苦の愛に近い意味を持つ'''アモール'''(Amor)または'''[[クピードー]]'''(Cupido)を対応させる。クピードーは後に[[子供|幼児]]化して、英語読みでキューピッドと呼ばれる[[天使 (通用)|小天使]]のようなものに変化したが、元は、髭の生えた男性の姿でイメージされていた。[[古代ギリシア]]のエローも同様で、古代には力強い有翼の男性あるいは若々しい[[青年]]であり、やがて、[[少年]]の姿でイメージされるようになった。エローの象徴は[[弓矢]]及び[[たいまつ|松明]]である。
 
=== 古代の記述 ===
[[ヘーシオドス]]の『[[神統記]]』では、[[カオス]]や[[ガイア]]、[[タルタロス]]と同じく、世界の始まりから存在した原初神 ([[:en:Greek primordial deities|Greek primordial deities]])である。崇高で偉大で、どの神よりも卓越した力を持つ神であった。またこの姿が、エローの本来のありようである。
 
後に、軍神[[アレース]]と愛の女神[[アプロディーテー]]の子であるとされるようになった。またエローはアプロディーテーの傍に仕える忠実な従者とされる<ref>[[松村一男]]/監修 『知っておきたい 世界と日本の神々』44頁。</ref>。
 
古代のおいては、若い男性の姿で描かれていたが、西欧文化では、近世以降、背中に[[翼]]のある愛らしい少年の姿で描かれることが多く、手には弓と矢を持つ(この姿の絵は、本来のエローではなく、アモールあるいはクピードーと混同された絵である)。黄金で出来た矢に射られた者は激しい愛情にとりつかれ、[[鉛]]で出来た矢に射られた者は恋を嫌悪するようになる。
 
エローはこの矢で人や神々を撃って遊んでいた。ある時、[[アポローン]]にそれを嘲られ、復讐としてアポローンを金の矢で、たまたまアポローンの前に居た[[ダプネー]]を鉛の矢で撃った。アポローンはダプネーへの恋慕のため、彼女を追い回すようになったが、ダプネーはこれを嫌って逃れた。しかし、いよいよアポローンに追いつめられて逃げ場がなくなったとき、彼女は父に頼んでその身を[[ゲッケイジュ|月桂樹]]に変えた(ダプネー daphne とはギリシア語で、月桂樹という意味の普通名詞である)。このエピソードが示す[[アレゴリー|寓意]]は、強い[[理性]]に凝り固まった者は[[恋愛]]と言う物を蔑みがちだが、自らの激しい恋慕の前にはその理性も瓦解すると言う事である。
 
== 「愛と心の物語」 ==
[[File:L'Amour et Psyché (Picot).jpg|thumb|260px|アモールとプシケー (愛と心)]]
ヘレニズム時代になると、甘美な物語が語られるようになる。それが『愛と心の物語』である。地上の人間界で、王の末娘[[プシューケー]]が絶世の[[美人|美女]]として噂になっていた。母アプロディーテーは美の女神としての誇りからこれを嫉妬し憎み、この娘が子孫を残さぬよう鉛の矢で撃つようにエローに命じた。
 
だがエローはプシューケーの寝顔の美しさに惑って撃ち損ない、ついには誤って金の矢で自身の足を傷つけてしまう。その時眼前に居たプシューケーに恋をしてしまうが、エローは恥じて身を隠し、だが恋心は抑えられず、魔神に化けてプシューケーの両親の前に現れ、彼女を[[生贄]]として捧げるよう命じた。
 
晴れてプシューケーと同居したエローだが、神であることを知られては[[タブー|禁忌]]に触れるため、暗闇でしかプシューケーに会おうとしなかった。姉たちに唆されたプシューケーが灯りをエローに当てると、エローは逃げ去ってしまった。
 
エローの端正な顔と美しい姿を見てプシューケーも恋に陥り、人間でありながら姑アプロディーテーの出す難題を解くため[[冥界]]に行ったりなどして、ついにエローと再会する。この話は、[[アプレイウス]]が『黄金の驢馬』のなかに記した挿入譚で、「愛と心」の関係を象徴的に神話にしたものである。プシューケーとはギリシア語で、「心・魂」の意味である。
 
プシューケーとの間には[[ウォルプタース]](ラテン語で「喜び」、「悦楽」の意。古典ギリシア語ではヘドネー)と言う名の女神が生まれた。
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* [[ヘーシオドス]] - [[神統記]]
* [[アプロディーテー]]
* [[カーマ (ヒンドゥー教)]] - エローと同じく、矢で射たものに恋情を引き起こす愛の神。
 
{{ギリシア神話}}
{{DEFAULTSORT:えろおす}}
[[Category:ギリシア神話の神]]
[[Category:ギリシア語の語句]]
[[Category:の神]]
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