「失敗国家」の版間の差分

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この評価では、不安定の要因となる12の指標を各10点満点合計120点で採点し、高い国ほど失敗と評価している。この指標は、脆弱国家指標 (The Fragile States Index)と呼ばれている(2013年までは失敗国家指標(The Failed States Index))。90点以上を警報状態(Alert)、90点未満60点以上を要注意(Warning)、60点未満30点以上を普通(Moderate)、30点未満を安定(Sustainable)と区分している。
 
20162017年度のランキングにおける最下位、即ち最も安定した国とされているのは67年連続フィンランド(178位)である。アフガニスタンは9位、イラクは1110位、パキスタンは1417、北朝鮮は30位、、ミャンマー(ビルマ)は26位、北朝鮮は3035位、ロシアは6567位、2008年度でロシアと同じ順位だったスワジランドは4442位、タイは7482位、中国は8685位、2008年度で中国と順位が同じだったエクアドルは8475位、韓国は156154位、アメリカは159160位。イタリア(148(142位)・フランス(158(159位)・イギリス(162(160位)・ドイツ(165位)らヨーロッパの先進諸国は、下位ではあるが、ドイツを除き、安定ではなく、普通としてランキングされている。[[日本]](157(156位)は前年(157位)と同率のより-1順位となが下がった。2011年までは[[主要国首脳会議|G8]]先進国では168位のカナダに次いで安定した国とされていたが、2012年と2013~2017年は6番目、2014年~2016年は5番目に安定した国に位置している。
 
また、日本は2008年まで30点未満の安定した国に属していたが、2009年以降はランキングの総合得点が30点以上となり、安定した国の1ランク下の普通の国家に属することになった。更には2012年は[[東日本大震災]]の影響により2011年と比べて12.5ポイント増加し、40点を超えた。しかし、それ以降は減少し、2016年時点では、35.1点となった。そして、2008年度と2016年度で比較すると、最も悪化した指標はI-2の難民および国内避難民の大量移動(Massive Movement of Refugees and IDPs)であり、2.3ポイント上がっていた。2番目はI-6:急激または深刻な経済状況の悪化 (Sharp and/or Severe Economic Decline)であり、2.0ポイント上がっていた。そして、3番目が I-4:慢性的および継続的な人材流出(Chronic and Sustained Human Flight)とI-11:利己的エリートの台頭 (Rise of Factionalized Elites)で+0.9ポイントである。逆に改善した指標はI-5の集団による経済発展の不均衡(Uneven Economic Development along Group Lines)とI-10の治安維持組織の権力機構化(Security Apparatus as "State within a State") の-0.7ポイント、次はI-7の国家の犯罪化もしくは非正統化(Criminalization or Delegitimization of the State )が-0.4ポイントである。