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'''サルナシ'''(猿梨、学名:''[[w:Actinidia arguta|Actinidia arguta]]'')は[[マタタビ科]][[マタタビ属]]の雌雄異株または雌雄雑居性の[[つる植物]]で
落葉植物。<br>
別名:'''シラクチカズラ'''、'''シラクチヅル'''。果実は'''コクワ'''とも呼ばれる。
 
== 分布 ==
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== 特徴 ==
蔓は、赤茶色で、太くなると黒っぽい茶褐色になり樹皮が剥がれる。<br>
花は白色で、[[果実]]は[[キウィフルーツ]]を無毛にしてかなり小さくしたような緑色の2~3cm程度のものに熟する。果実の味は[[キウィフルーツ]]に似ている。
葉は、細かい鋸歯があり6~10cm、葉柄は、赤茶色で2~8cm。秋に黄葉して落葉する。
花は白色で、[[果実]]は[[キウィフルーツ]]を無毛にしてかなり小さくしたような緑色の2~3cm程度のものに熟する。果実の味は[[キウィフルーツ]]に似ている。<br>
果実の味は[[キウィフルーツ]]に似ている。
 
野生動物の餌として重要な位置にあり[[ニホンザル]]や[[ツキノワグマ]]<ref>鳥居春己:大井川上流域におけるツキノワグマの食性, 日本林学会誌 Vol.71 (1989) No.10 P417-420, {{JOI|JST.Journalarchive/jjfs1953/71.417}}</ref>、[[ヒグマ]]などが好んで大量に摂食して[[種子散布]]に貢献し、[[クマ]]類がこればかりを大量に食べた後の[[糞]]の外見は[[キウィフルーツ]]の[[ジャム]]に酷似する。このように、[[ヒト]]を含む[[哺乳類]]の[[味覚]]の嗜好に適する点、[[鳥類]]による種子散布<ref>[http://dx.doi.org/10.3312/jyio1952.34.73 北海道におけるエゾライチョウの食性] 山階鳥類研究所研究報告 Vol.34 (2002-2003) No.1 P73-79</ref>に頼る植物の果実の多くの色が赤色か黒色である点、哺乳類に発達した[[嗅覚]]を刺激する芳香を持つ点から、主として哺乳類の果実摂食による種子散布に頼る[[進化]]を遂げた植物であると考えられる。