「電子伝達体」の版間の差分

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*B(還元型) + C(酸化型) → B(酸化型) + C(還元型)…
上記の反応の方向性は、[[酸化還元電位]]が低いほうから高いほうに流れる。すなわち、AからBには自然に電子は流れてもBからAに電子を流すにはエネルギーの投入が必要となる。
 
== 電子受容体 ==
'''電子受容体'''(でんしじゅようたい、electron acceptor)とは、電子を他の物質から自分自身へと移動させる化学物質である。電子の受け取りは電子受容体自身を[[還元]]させ、また、電子供与体を[[酸化]]させる。このため、電子受容体は本質的に(特定の物質に対する)[[酸化剤]]である<ref name=toxics.usgs.gov />。典型的な酸化剤は他の物質と共有結合またはイオン結合することにより電子を完全かつ不可逆に受け取り、恒久的に他の物質へと変化する。実際には電子は完全に移動せず、したがって電子受容体が受け取る電荷はより少ない場合が多い。この場合、電子供与体と受容体は[[電子共鳴]]により電子を共有する。また、電子の授受の過程で一時的に[[電荷移動錯体]]が形成される。
 
==酸化還元電位==
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;リスケ鉄硫黄タンパク質 (Riske)
:複合体IIIのプロトンサイクル機構を担う可動性サブユニットの一部を構成していたと考えられる。タンパク質内に[[鉄・硫黄クラスター]]を含む。
 
== 脚注 ==
{{Reflist|refs=
<ref name=toxics.usgs.gov>http://toxics.usgs.gov/definitions/electron_acceptor.html</ref>
}}
 
==関連項目==