「二大政党制」の版間の差分

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二大政党制と呼ばれる国と時期には以下があるが、その定義や範囲は学者によっても異なる。
* [[ジョヴァンニ・サルトーリ]]の指摘する[[アングロサクソン]]諸国
** {{GBR}} - [[1800年代]]以降の[[トーリー党 (イギリス)|トーリー党]](後の[[保守党 (イギリス)|保守党]])と[[ホイッグ党 (イギリス)|ホイッグ党]](後の[[自由党 (イギリス)|自由党]])。[[1920年代]]以降は保守党と[[労働党 (イギリス)|労働党]]。[[第一次世界大戦]]、[[大恐慌]]、[[第二次世界大戦]]の際には[[大連立]]が行われた。[[1980年代]]以降は第3勢力の[[自由民主党 (イギリス)|自由民主党]]や、[[地域政党]]の[[スコットランド国民党]]などの得票率が拡大しているが、議席数は二大政党と大差がある。[[2010年イギリス総選挙|2010年の総選挙]]で[[ハング・パーラメント]]状態となり[[戦後]]初の連立政権が誕生し、自由民主党が政権参加した。[[2015年イギリス総選挙|2015年の総選挙]]では保守党が過半数を制して単独政権に戻ったが、スコットランドの選挙区の殆どをスコットランド国民党が制したため同党が自由民主党に代わって第三党になっている。[[2017年イギリス総選挙|2017年の総選挙]]では保守党が再び過半数割れをおこし地域政党の[[民主統一党 (北アイルランド)|民主統一党]]が閣外協力することとなった
** {{USA}} - [[共和党 (アメリカ)|共和党]]と[[民主党 (アメリカ)|民主党]]。他に[[アメリカ共産党]]などの少数政党や、[[ロス・ペロー]]の[[アメリカ合衆国大統領選挙|大統領選挙]]立候補などの動きはあるが、議会や大統領選での当選例はほとんど無い。「[[アメリカの政党]]」も参照。
** {{CAN}} - 1993年までは[[カナダ進歩保守党]]と[[カナダ自由党]]の二大政党制。1993年の総選挙で進歩保守党が大敗したために二大政党制が崩れたが、その後[[カナダ保守党]]が政権に就いて自由党との二大政党制となった。[[2011年]]の総選挙ではそれまで第3党だった[[新民主党]]が第2党に浮上し、従来の保守・自由の二大政党制が崩れたが、[[2015年カナダ総選挙|2015年の総選挙]]では自由党が議会の第1党の座を奪回する一方、新民主党が第3党に後退したため再び自由・保守の二大政党制に回帰した。他に[[ブロック・ケベコワ]]などが存在する。
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** {{MLT}} - [[国民党 (マルタ)|国民党]]と[[労働党 (マルタ)|労働党]]
** {{COL}} - [[コロンビア自由党]]と[[コロンビア保守党]]。
** {{JPN}} - [[戦前]]の[[立憲政友会]]と[[立憲民政党]]が保守二大政党と呼ばれる場合もある。[[55年体制]]下は保革対立の日本社会党と自由民主党(国会の過半数を自由民主党が支配することが常態だったことから[[一党優位政党制]]と呼ばれることもあるが、[[左派]]が1/3を確保することによって自民党の推進する改憲発議を阻止してきた経緯から、二大政党的な側面もないわけではない)。また、1994年から1997年までの自民党と[[新進党]]、1998年以降の自民党と[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]](現在:[[民進党]])が日本における二大政党とみなされることもある。2012年から民主党の一翼を担って衰退に伴第3極と呼ばれ[[みんなの党]]・[[日本維新の会 (2012-2014)|日本維新の会]]や[[日本共産党]]の台頭により多党化が進んだ
** {{KOR}} - 当初は[[与党]]の政府党と[[韓国民主党]]およびその後継政党。[[1987年]]の[[民主化宣言]]以降は、[[平和民主党]]や[[新民主共和党]]などの新党結成や離合集散が続いた。[[2016年]]の[[第19代総選挙 (大韓民国)|総選挙]]以降は[[中道右派]]の[[自由韓国党|セヌリ党]]と[[中道左派]]である[[共に民主党]]による二大政党制が続いている。
** {{ROC}}([[台湾]])- [[中国国民党]]と[[民主進歩党]]。民主進歩党は、[[2000年中華民国総統選挙]]で台湾初の政権交代を果たし、[[陳水扁]]が[[中華民国総統]]に就任した。