「スズメバチ」の版間の差分

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=== コガタスズメバチ ===
'''コガタスズメバチ'''(小形雀蜂、''Vespa analis'')は、スズメバチ属の主な5種の中では中型のハチである。成虫はオオスズメバチと非常によく似た外見と体格をしており、サイズが拮抗した個体では見分けは困難である。その際は頭部の形状の差異と繊毛の長さで見分けるケースが多い<ref>コガタスズメバチの方が頭部の凹みがやや深く、また繊毛が若干長い。</ref>。体長は女王バチが25-30mm、働きバチが22-28mm、 オスバチが23-27mm。中型以下の昆虫を餌とする。木の枝、植え込み、軒下等の開放空間に巣を作る。巣は女王バチが単独で巣作りをしている初期段階では徳利やフラスコを逆さに吊り下げたような形状をしており(このため[[トックリバチ]]の巣と間違えられることがある)、働きバチが羽化してくると徳利の首の部分が噛み破られてボール状に変化していく特徴がある。特に他の蜂のよく集まる虫媒花で待機し、[[ハナバチ]]などを襲って胸部の筋肉を肉団子にし、巣に持ち帰ることが多い。営巣規模は比較的小さく威嚇性・攻撃性もあまり高くないが、巣に直接刺激を与えると激しく反撃してくるため、剪定作業中に巣を刺激して被害に遭うケースがしばしば見られる。このため日本では被害例が多い<ref name=naka/>。営巣場所と餌の種類に柔軟性があるため、キイロスズメバチと並んで都会でよく適応している。
 
=== モンスズメバチ ===