「ホタテガイ」の版間の差分

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== 呼称 ==
=== 学名 ===
[[マシュー・ペリー]]の率いる日本開国要求艦隊([[黒船来航|黒船]])が[[1854年]]に[[函館湾]]で採取したサンプルを、 J. Jay が[[1856年]]に発表し、[[学名]]を{{lang|la|''Mizuhopecten yessoensis''}} と命名した<ref>山崎友資 [https://www.hokudai.ac.jp/fsc/usujiri/0812gekkan/0812yamazaki/0812yamazaki.html 図書「臼尻水産実験所付近の貝類」] [[北海道大学]]北方圏フィールド科学センター臼尻水産実験所 2017年7月27日閲覧</ref>。<!--属名 {{lang|la|''Patinaopecton''}} は「櫛のもの」であり、これはホタテガイの貝殻の表面にある条肋を「櫛の歯」に準えてのものである。種小名 {{lang|la|''yessoensis''}} は「[[蝦夷]]のもの」「蝦夷由来種」などといった含意ある名称である。|※属名の語義に確証が得られず、とりあえず全文を裏書きに留める-->
{{節stub}}
 
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=== 貿易 ===
2012年以降、量・金額とも、日本からの水産物輸出の過半を占め、2014年の輸出額は447446億円6500万円に達する<ref name="custom">[http://www.customs.go.jp/hakodate/12toukei/06topics/hotate-150318.pdf ほたての輸出] [[函館税関]] (2015年3月18日)</ref>。戦前には[[中国]]での干し貝柱の需要が主であったが、[[寿司]]の海外普及によって冷凍品の需要が増加し、また[[北アメリカ]]が一大消費地となった。少量だが航空便による生鮮品や活貝の輸出も行われている。
 
=== 食用 ===
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貝柱は肉厚で淡白だがほぐれやすく、[[食感|舌触り]]と風味がよい。刺身や[[煮る|煮込み]]、バター焼き、[[スープ]]など様々な[[料理]]で使用される。また、乾燥して[[干貝]](干貝柱)にも加工し、一部は日本から輸出もされ、具材や[[調味料]]として利用される。また、ヒモ(貝ヒモ)と呼ばれる外套膜も生食したり、[[燻製]]や[[塩辛]]などにして食べる。
 
貝殻以外はほとんどの部位が食べられるが、「ウロ」と呼ばれる[[中腸腺]]は食べても美味しえぐみが強一般には好まれない上、[[生物濃縮]]により、[[貝毒]]や[[重金属]](主に[[カドミウム]])が集中するため、健康に影響。正規の販路のホタテであればサンプル検査で基準値た場合は流通差し止めとな可能性あり念のためには食べない方がよい。ウロは黒緑色で目立つため、素人でも手で容易に取り除くことができる。取り除かずに調理すると内容液が料理全体に広がることが多いため、通常は調理前に取り除く
 
==== 食用加工 ====
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=== 貝殻 ===
[[File:Mizuhopecten yessoensis.jpg|thumb|200px|貝殻の標本]]
貝殻は日本などの料理店等で野趣を演出する[[鍋]]代わりに使用されることも多い。日本の[[青森県|青森]]では[[居酒屋]]で[[貝焼き味噌]](ホタテガイの貝柱やヒモ、刻み[[ネギ]]、[[削り節]]を味噌で煮て玉子で綴じる)と言えば一般的な料理である。貝焼き味噌用に大型の貝殻も販売されており、刺身の盛りつけや、なかには[[灰皿]]などにされることもある。
 
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ファイル:Vieira Camino de Santiago.jpg|画像-4 <br />サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼者が携えるホタテガイ類の加工品
</gallery>
現代では石油会社[[ロイヤル・ダッチ・シェル]]のロゴに用いられる。日本では、[[武田久美子]]が貝殻を水着にした写真集を出したことが同時代的に広く認識されていた他、 [[安岡力也]]によるバラエティ番組キャラクター「[[ホタテマン]]」があった。
 
== 参考文献 ==
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== 関連項目 ==
{{Wiktionary|ほたてがい}}
* [[ヒオウギガイ]] (同じ[[イタヤガイ科]]で、ホタテ同様に大きな貝柱を食用とする)
* [[貝毒]]
* [[ロイヤル・ダッチ・シェル]]
* [[安岡力也]]([[ホタテマン]])
* [[武田久美子]](自身の写真集『My Dear Stephanie』に帆立貝殻を水着に用いた画像が有名)
* [[陸奥湾]]([[平内町]])
 
== 外部リンク ==