「セムシチョウジガイ」の版間の差分

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{{ external media |align= right |width= 220px |image1=[http://naturalhistory.museumwales.ac.uk/molluscatypes/browserecord.php?-recid=279&-sortfieldone=TaxonomySort&-sortfieldtwo=&-skip=0 ホロタイプの写真] <br/>({{仮リンク|ウェールズ国立博物館|en|National Museum Wales}})}}
;大きさと形
:成貝では上層部が欠損するのが普通で、その状態で殻高8mm、殻径5㎜前後。螺層の上半部は階段状になるややい塔型なのに対し、下層部(特に次体層と体層)は急激に膨んで丸味を帯び、全体にアンバランスな殻型となる。殻口は大きく、ただし一般に成貝では滑層を重ねてやや厚くなり、上端は縫合に向って弱い溝状を呈する。外唇は肥厚螺塔の大半が欠落て弱く膨らみ側面から見ると上欠落が後方に傾き、下半が多少前方に張り出す。外唇側の殻口内面に十数本の短い肋が水平に並ぶ。内唇から軸唇にかけては平、底唇まで単純に連続す塞がれ。臍孔はない
 
:殻口は大きく、成貝では滑層を重ねてやや厚くなり、上端は縫合に向って弱い溝状を呈する。外唇は肥厚して弱く膨らみ、側面から見ると上部が後方に傾き、下半が多少前方に張り出す。外唇側の殻口内面には十数本の短い内肋が水平に並ぶ。内唇から軸唇にかけては平滑で、底唇まで単純に連続する。臍孔はない。
;彫刻
:幼層部は細高く、間隔が空いた強い縦肋と、縦肋間を走る細かい螺肋とをもつ。成貝では次体層と体層が膨らみ、縦肋は消失して螺肋のみになる。螺肋は細いが明瞭で、螺塔部に10本前後、体層に20本以上が数えられる。また上層部では螺管上部が角張って肩を作るため螺塔は階段状となり、肩のラインは縦肋に同調して波曲、もしくは鋸歯状を呈する。この縫合下の肩は個体によって極めて明瞭なキール状になものからやや不明瞭なものまで変異があるが、いずれの場合も成長にともなって弱まり、体層ではほとんど消失する。成貝の殻表は彫刻を含めて滑らかな感じがあり、光沢がある。
;殻色
:殻は多少透明感のあるガラス質で、多くの場合は全体に白色から乳白色。ときに全体に淡黄褐色や赤褐色を帯びたり、螺管中央部にこれらの色によるぼんやりした色帯が出ることもある。ただし明瞭な斑紋などはない<ref name=Hasegawa,2000/><ref name=Hasegawa,2017/>。
;蓋
:薄い[[キチン質]]で茶褐色の楕円形、核(巻き始め)が下方に偏在する少旋型。内面は単純で突起などはなく単純<ref name=Ponder,1985/>。
;[[歯舌]]
:他のリソツボ科の種と基本的に同じ特徴を示し、1個の中歯と1対の側歯、2対の縁歯からなる紐舌型である。中歯は1個の中央歯尖を挟んで両側にやや小さい歯尖が6個前後並び、内面両側に下歯尖を1対もち、基部中央は下方に弱く湾出する。側歯は中央歯尖と内側に8個前後、外側に6-7個の歯尖をもつ。縁歯は細長く先端のおよそ1/3が鉤状に曲がり、内縁歯の外側には細かい30個以上の歯尖がある。全ての歯尖はいずれも先端が鋭角に尖っている<ref name=Ponder,1985/>。
:セムシチョウジガイが分類されている ''Tomlinella'' 属のタイプ種。インド洋に分布する。殻高6.5mm前後。初層部は細いが急速に螺管が膨大し、成貝では上層部が欠落して繭形もしくは長卵形となる。セムシチョウジガイとは、外唇内側に内肋がないこと、明瞭な肩がなく螺塔が階段状にならないこと、螺肋がより太く数が少ないことなどで区別される。
*[[セキトリチョウジガイ]] {{snamei||Rissoina percrassa}} G. & H. Nevill, 1874
:別科のホソスジチョウジガイ科、もしくは別亜科のホソスジチョウジガイ科に分類される種。沖縄以南のインド太平洋の珊瑚礁に生息する。殻高9.5mm前後で白色。上層部に縦肋があり体層が特に膨れることなどでセムシチョウジガイにやや似るが、外唇内側に内肋がないこと、殻がより細高いこと、体層下部に角張りがあること、螺状彫刻がはるかに弱いこと、殻質がガラス様質ではないことなどで区別される。本種は ''Rissoina'' 属の ''Pachyrissoina'' 亜属に分類されることがあるが、Worms<ref name=wormsPachyrissoina/> などではこの亜属を認めず本種の属も ''Rissoina'' としている。
 
==人との関係==
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