「愛・おぼえていますか」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
30行目:
テレビシリーズのミンメイの歌は阿佐茜<ref>アニメ制作スタッフの共同ペンネーム。</ref>作詞、[[羽田健太郎]]作曲だったが、本曲ではヒットメーカーの加藤・安井夫妻が起用された。タイトル決定前の仮題は「愛の通信」だった<ref>「飯島真理・中島愛対談」『マクロス クロスオーバーライブ A.D.2009×45×59』パンフレット収録。</ref>。カップリング曲は映画のエンディングテーマ『天使の絵の具』。飯島のセカンドアルバム『blanche』(1984年3月)に収録された原曲をアップテンポにアレンジしている。A・B面曲とも飯島のサードアルバム『midori』(1985年)をプロデュースする清水がアレンジを担当した。
 
作中で使用されたのは約6分半のオリジナル・ロングバージョン。この長さでは[[シングル|EP盤]]の片面に収まりきらないため、シングルには間奏パートを短くしたバージョンを収録している。1993年に[[8センチCD|8cmCDシングル]]化された際も短縮バージョンのままで、ロングバージョンは他の企画アルバムに収録されており、飯島真理名義のアルバムにロングバージョンが収録されたことはこれまで一度もな([[#収録盤|収録盤]]を参照)。
 
本曲はイメージソングとしてのアニメ主題歌とは異なり、劇中歌として作品のテーマに深く関わっている。作品世界の中では、「50万年前に滅びた異星人[[プロトカルチャー (マクロスシリーズ)|プロトカルチャー]]の遺跡から発掘された、彼らの社会における流行歌」と設定されている。この太古のラブソングがミンメイの歌声で甦り、男性種族[[ゼントラーディ]]と女性種族[[メルトランディ]]に文化の尊さを遺伝子レベルの記憶から思い出させ、両種族の抗争を終結へと導く。映画の制作中、この歌に合わせて決戦シーンが展開されるラストパートのシナリオは、曲が出来上がるまで保留されていた。共同監督の[[河森正治]]は「既にイメージしていたシーンのアイデアを作曲サイドに伝え、作画の意図から間奏の長さも指定した。完成した曲を聴いて、『ああ、この映画はこれで出来たな』と思ったのを覚えています<ref>[http://mainichi.jp/enta/mantan/archive/news/2008/07/24/20080724mog00m200014000c.html 毎日jp まんたんウェブ インタビュー:アニメ監督・河森正治さん 「マクロスFは七色」 分冊百科も24日創刊]</ref>」、「あの曲とは違うものが上がってきた場合は、まったく違う展開になっていたでしょうね<ref>『マクロスTHE MOVIE』、小学館、1984年、391頁。</ref>」と語る。