削除された内容 追加された内容
D加群は本来複素多様体上で考えられたものです.
編集の要約なし
2行目:
数学において、'''D-加群'''(D-module)は、[[微分作用素]]の[[環 (数学)|環]] ''D'' 上の[[環上の加群|加群]]である。そのような D-加群への主要な興味は、[[線型偏微分方程式]]の理論へのアプローチとしてである。1970年ころ以来、D-加群の理論は、主要には[[代数解析]]上の[[佐藤幹夫]]のアイデアのまとめて、{{仮リンク|佐藤・ベルンシュタイン多項式|en|Bernstein–Sato polynomial}}についての佐藤と[[ヨシフ・ベルンシュタイン|ヨゼフ・ベルンシュタイン]](Joseph Bernstein)の仕事へ拡張した。
 
初期の主要な結果は、[[柏原正樹]]の{{仮リンク|柏原の構成定理|en|Kashiwara constructibility theorem}}と{{仮リンク|柏原の指数定理|en|Kashiwara index theorem}}である。D-加群論の方法は、常に、[[層 (数学)|層]]の理論から導かれ、[[代数幾何学]]の[[アレクサンダー・グロタンディーク]]の仕事からに動機を得たテクニックを使った。D-加群のアプローチは、性格上、大域的で、微分作用素を研究する伝統的な[[函数解析]]のテクニックとは異なっている。最も強い結果は、{{仮リンク|極大過剰決定系|en|maxmally over-determined system}}({{仮リンク|ホロノミック系|en|holonomic system}})に対して得られ、[[微分作用素の表象|表象]]により{{仮リンク|特性多様体|en|characteristic variety}}が定義される。特性多様体は[[余接バンドル]]の包合的部分集合であり,その中で最良の例が、最小次元の[[余接バンドル]]の[[シンプレクティック多様体#ラグランジアン部分多様体、あるいはその他の部分多様体|ラグラジアン部分多様体]]である({{仮リンク|包合系|en|involutive system}})。テクニックは、グロタンディーク学派の側から[[ゾグマン・メブク]] (Zoghman Mebkhout) により開発された。彼は、すべての次元での{{仮リンク|リーマン・ヒルベルト対応|en|Riemann–Hilbert correspondence}}の[[導来圏]]の一般的なバージョンを得た。
 
==はじめに:ワイル代数上の加群==