「メディア効果論」の版間の差分

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;議題設定機能仮説
:{{Main|アジェンダ設定}}マス・メディアは、受け手の公共的争点に対する態度に対し直接的な影響を与えることはなくても、「何が重要な争点であるか」(議題)について公衆の関心に影響を与える機能(議題設定機能)があるとする仮説である<ref name="Takeshita"/>。すなわち、受け手が「考える内容」ではなく、「考えるべき内容」に対して影響を与えるとするものである。[[1972年]]にM・マックウムとD・ショーによって提唱された。マックウムらは、1968年の[[アメリカ合衆国大統領選挙]]に際して行った実証研究により、「メディアが強調した争点」と「選挙民の関心が高い争点」の間に、強い相関があることを明らかにした<ref name="Takeshita"/>。
;沈黙の螺旋過程仮説
:孤立への恐怖が人の行動を動機づける重要な要因であることを前提に、人は、特定の争点につき、多数派であると考えられる主張は積極的にして、少数派であると考えられる主張については孤立を恐れて沈黙するという仮説である。この際、メディアを媒介として自己の環境を知覚した場合、メディアに合わせて意見が形成される可能性があると考えられる<ref name="Tsuda"/>。