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時代劇及びここから派生した時代物の劇画では、登場人物の[[ヤクザ]]や武士等が咥え煙草を動かしたり、煙草盆に叩き付ける仕草をする。特に[[ヤクザ映画]]等では、煙管を口に銜えたまま振ったりと、親分の意思表示の小道具に使用される。例えば、銜えたままの煙管の雁首を上げることは、強く噛み下唇を突き出す怒りや不快感の表情を強調するなどであるが、この他にも煙草盆に強く叩き付ける(灰を捨てる)動作で、休息を取り止め行動に移るなど気持ちの切り替えを表す。またこれ以外にも身近な棒状の道具として、手に持ったり銜えたりした煙管を振るなどの動作で配下に対して、[[指し棒|指示棒]]のように指示を出したりした。
 
[[茨城県]]の[[加波山神社]]では毎年9月5日に「きせる祭」が開かれる。
 
== 現代の煙管 ==
現在は、たばこの喫煙用としての煙管使用者の絶対数は少なく、煙管の製造業者も激減してる。例えば金属加工盛んな[[燕市|新潟県燕市]]では[[戦前]]200軒近い煙管[[工場]]で400人近くが働いていたが、2017年時点では職人1人が残るのみである<ref>飯塚昇「手作りキセル心込める◇細工にこだわり伝統守る、新潟・燕で唯一の職人◇」『[[日本経済新聞]]』朝刊2017年8月17日(文化面)</ref>。とはいえ下記の理由などでその文化は存続している。
* 自然なたばこの味を楽しむため([[香料]]を使わない刻みたばこを吸う方法として最良であること)
* 紙の[[タール]]問題への配慮から(紙巻たばこの紙からのタールが癌の原因という説があるため)
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== 喧嘩煙管 ==
喧嘩煙管(けんかきせる)とは[[江戸時代]]に[[町奴]]が主に用いていた煙管である。町奴は[[町人]]であるゆえ、[[武士]]のような[[]]や長い[[脇差]]の携帯が許されなかった。そこで[[旗本奴]]に対抗するための武器として総鉄製の煙管を造らせ、これを携帯していた。長さは40 – 50cm、太さも数cmあり、羅宇を六角形にしたり、羅宇全体にいぼをつけるなど[[棍棒]]さながらの加工がなされている。
 
フィクションの時代劇(『[[花の慶次]]』『[[遠山の金さん (高橋英樹)|遠山の金さん]]』など)でも、煙管で斬撃を防いだり、相手を打擲したりする描写がある。
 
== 生物の名 ==