メインメニューを開く

差分

→‎プラーナ文献: 仮リンクにFIXME追加
[[ヴェーダーンタ学派]]の[[ラーマーヌジャ]]はウパニシャッドで議論のあった根本原理[[ブラフマン]]をヴィシュヌと同一視し、{{仮リンク|シュリー・ヴァイシュナヴァ派|en|Sri Vaishnavism}}の基礎を築いた<ref>Sucharita Adluri (2015), Textual authority in Classical Indian Thought: Ramanuja and the Visnu Purana, Routledge, ISBN 978-0415695756, pages 1-11, 18-26</ref>。バーガヴァタ・プラーナのたとえば1巻2章11節などではヴィシュヌはブラフマンと同一視される。いわく、よく学び絶対の真理を知る超越主義者<!--[[超越論哲学]]?-->はこの無二の本質をブラフマン、あるいはパラマートマ({{IAST|Paramātma}})、バガヴァーン({{IAST|Bhagavān}}、<!--クリシュナ、すなわち-->ヴィシュヌのこと)と呼ぶ<ref>Bhagavata Purana [http://vedabase.net/sb/1/2/11/en 1.2.11], {{IAST|vadanti tattattvavidas tattvaṃ yaj jñānam advayam / brahmeti paramātmeti bhagavāniti śabdyate}}</ref>。<!--ラーマーヌジャは人気のあったヴィシュ・プラーナをのヴェーダーンタの解釈に取り込んだ。最初に思いついたわけではない。-->
 
ヴィシュヌのアヴァターラであるクリシュナに焦点を当てるバーガヴァタ・プラーナは、最も人気があり、最も広く親しまれているプラーナで、ほぼすべてのインドの言語に翻訳されている{{Sfn|Bryant|2007|pages=112}}。この文献も他のプラーナと同様に宇宙論、系譜学、地理学、神話、伝説、音楽、舞踊、ヨーガ、文化などあらゆるテーマを扱っている{{Sfn|Kumar Das|2006| pages=172–173}}{{Sfn|Rocher|1986|pp=138–151}}。バーガヴァタ・プラーナでは、慈悲深い神々と邪な[[アスラ]](悪魔)との戦争でアスラが勝利するところから物語が始まり、そしてその結果としてアスラが宇宙を支配する。ヴィシュヌはまずはアスラと和解し、彼らを理解し、その後に独創的な方法で彼らを倒し、そして希望と正義と自由と善をとり戻す。これは様々な伝説に繰り返し登場するテーマとなっている<ref>Ravi Gupta and Kenneth Valpey (2013), The Bhagavata Purana, Columbia University Press, ISBN 978-0231149990, pages 3-19</ref>。バーガヴァタ・プラーナはヴィシュヌ派において特に信仰を集めている<ref>Constance Jones and James Ryan (2007), Encyclopedia of Hinduism, Infobase, ISBN 978-0816054589, page 474</ref>。このプラーナに見られるヴィシュヌの活躍は演劇、舞台芸術の世界にも影響を与えており、例えば{{仮リンク|サトリヤ|en|Sattriya}}、{{仮リンク|マニプリダンス|en|Manipuri dance}}、[[オリッシー]]、{{仮リンク|クチプディ|en|Kuchipudi}}、{{仮リンク|カターカリ|en|Kathakali}}、{{仮リンク|カタック|en|Kathak|FIXME=1}}、{{仮リンク|バーラタナチャン|en|Bharatanatyam}}、{{仮リンク|バーガヴァタ・メーラ|en|Bhagavata Mela}}、{{仮リンク|モヒニアッタム|en|Mohiniyattam}}という形で祭りの期間などに上演される{{Sfn|Bryant|2007|pages=118}}{{Sfn|Varadpande|1987|pages=92–97}}<ref>Graham Schweig ( 2007), Encyclopedia of Love in World Religions (Editor: Yudit Kornberg Greenberg), Volume 1, ISBN 978-1851099801, pages 247-249</ref>。
 
ヴェーダやウパニシャッドには見られないことだが、プラーナのいくつかのバリエーションではヴィシュヌが最高神であり、他の神々が依存する存在であると語られる。たとえばヴィシュヌ派のプラーナでは、ヴィシュヌは創造神ブラフマーの根源であるとされる。ヴィシュヌの宗教美術ではしばしばヴィシュヌの臍から伸びる蓮からブラフマーが生まれる様子が描かれる。したがって、ブラフマーは宇宙の全ての物を創造したが、原初の海は創造しなかったとされる<ref>{{Cite book|last1=Bryant|first1=ed. by Edwin F.|title=Krishna : a sourcebook|date=2007|publisher=Oxford University Press|location=New York|isbn=978-0-19-514891-6|page=18}}</ref>。対照的にシヴァ派のプラーナではブラフマーとヴィシュヌは[[アルダナーリーシュヴァラ]](シヴァとパールヴァティの融合した神)から誕生したと語られている。あるいは、ルドラ(シヴァの前身)がブラフマーを創造したり、または[[劫|カルパ]](宇宙の寿命)ごとにヴィシュヌ、シヴァ、ブラフマーが持ち回りでお互いを創造するとされる<ref name="Stella Kramrisch 1994 pages 205-206">Stella Kramrisch (1994), The Presence of Siva, Princeton University Press, ISBN 978-0691019307, pages 205-206</ref>。
34,947

回編集