「ボーアボール」の版間の差分

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ボーアボールの先祖は、[[1652年]]には既に犬種として存在していた'''ボーア・ドッグ'''(英:[[:en:Boer Dog|Boer Dog]])という同国原産の{{仮リンク|モロサス|en|Molosser}}タイプの犬種である<ref>{{cite web|url=http://sabbs.org/the-boerboel/history |title=History of the Boerboel |publisher=South African Boerboel Breeders' Society (SABBS) |author=Anemari Pretorius |accessdate=2015-07}}</ref>。[[1820年代]]にそのボーア・ドッグとモロサスタイプの[[ミックス]]犬や[[オールド・イングリッシュ・ブルドッグ]]、[[ブルマスティフ]]などを交配させて生み出され、主に実用犬として特化した改良が行われて完成した。
 
ボーアボールはガードドッグとして、様々な目的で使われた。南ア[[先住民]]には農地の見張りや[[泥棒]]の確保の手伝いをした。移住してきた[[白人]]には[[奴隷]]狩りの手伝いや逃げ出した奴隷の確保・連れ戻しを行っていた。しかし、この「連れ戻し」はホーアボールの力が強すぎるため、生け捕りすることが難しかったといわれている。尚、白人にも先住民にも、その身を[[ライオン]]や人食い[[ハイエナ]]から守るためのボディガードとしても使われていた。
 
[[アパルトヘイト]]施行後も人気は高かったが、それが災いして[[1950年代]]になると無計画な異種交配により[[雑種]]化が進み、純血の犬が激減してしまい[[絶滅]]寸前になった。だが、[[1980年代]]に入ると純血のボーアボールを復活させるための協会が設立され、たった5人の手によってボーアボールは生き返ることが出来た。しかしその道のりはとても険しいもので、南ア中を何千マイルも走り回り、辺地を巡ってしらみつぶしに純血の犬を探し回った。やっとのことでそれを発見しても、[[繁殖]]適齢期を過ぎていたり、中々犬を提供してくれないということも多かったといわれている。そこで、後者は{{仮リンク|ブリーディング|en|Breeding}}の際にもう一度その地を訪れて交配を行い、一度拠点に戻り、仔犬が生まれたら数ヶ月してまた現地に赴いてもらいに行くという方法で再生活動に協力してもらうこととなった。この苦労が実り、[[1990年代]]には犬種として復活を果たすことが出来た。このことは南ア国内外で大きな関心を呼び、[[ドキュメンタリー]][[番組]]まで作られるほど注目された。
 
近年は[[アメリカ合衆国]]や[[ロシア]]にも犬種クラブが設立され、これら以外の国にも[[輸出]]が行われるようになった。まだまだ世界的な知名度は低く、[[国際畜犬連盟|FCI]]にも[[2009年]]現在公認されていないが、現在実用犬として人気が高まっている。