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また、セールスにこだわるあまり、一時期シングルカットしない人気曲がHOT100にまったく反映されないことも問題視されるようになった。エアプレイでかなりの人気を誇った[[ノー・ダウト]]「Don't Speak」、[[カーディガンズ]]「Lovefool」、[[ナタリー・インブルーリア]]「Torn」を筆頭に、[[パール・ジャム]]や[[グリーン・デイ]]を始めとする楽曲はラジオ&レコーズのチャートやHOT100の構成要素となる「HOT100 AIRPLAY」では上位に食い込んでいたものの、当時のHOT100はシングルカットしていない曲はジャンルを問わずランキングの対象としなかったため、当然これらの曲がHOT100上位にランクインすることはなかった。
 
ビルボードの知名度を世界的なものに押し上げた人気ラジオ番組「American Top 40」もこのような流れの中で、HOT100がセールス重視を打ち出したのとほぼ時を同じくしてHOT100をチャートソースから外し、エアプレイ主体のランキングに切り替えたものの、その後は同じくエアプレイ主体である「[[ラジオ&レコーズ]]」をチャートソースとする「Rick Dees Weekly Top40」や「Casey's TOP40」に人気を奪われる形となり、1995年にいったん番組が打ち切られてしまう。1998年に復活した「American Top 40」もビルボードではなく、[[ラジオ&レコーズ]]のCHR/Pop Chartをチャートソースに使うようになってしまった。また、1998年には[[グー・グー・ドールズ]]の「Iris」が、8月1日付けのチャートから12月5日付けまでの間、10月3日付けの[[エアロスミス]]の「I Don't Want to Miss a Thing」を除いて約4ヶ月にり、HOT100 AIRPLAY史上最長となる18週1位を記録したのだが、発売されていないということを理由にランキングに載せられていないという事態が発生。このような状況の中、ビルボードは1998年12月5日付で、エアプレイとセールスの比率を3:1に再変更した。この初のチャートで「Iris」は9位にランクインした。
 
この再変更ではR&Bやカントリーなど各ジャンルからのチャートを集計した総合チャートとしての色彩を強め、これまで認めてこなかったエアプレイのみでの発表曲もチャートインさせることにした。しかし、例えばR&Bやヒップホップの曲はメインストリーム(ポップ)局だけでなくR&BやRhythmic、Urbanなどの各フォーマットでクロスオーヴァーヒットするため合計ポイント数が自ずと高くなるが、それに対しカントリーはほぼカントリー局、ロックはロック系フォーマットやポップ系フォーマットでのみ集計されるためもともとオーディエンスが少なく、ジャンルによって強弱が目立つ集計となり(Top40/ポップ系のオーディエンスがオーディエンス全体の中で実際はあまり多くないため{{要出典|date=2009年2月}})、結局その後もオーディエンスの多いヒップホップ系やR&B系の曲ばかりが上位に上がり、長期間1位に滞在し続けるというポップ・ロックファンから見れば偏った「総合チャート」が毎週発表され続けることになる。遂に[[ニッケルバック]]の2001年のシングル「How You Remind Me」を最後にその後6年近くもロック系アーティストによる楽曲が1位に到達することはなくなってしまう<ref>[http://archive.mag2.com/0000138307/20070512120000000.html?start=119 【ビルボード最新ニュース】Ne-Yoのシングル、アルバムの効果でチャート上昇!] 株式会社[[まぐまぐ]] 2007年5月12日配信</ref>。