「大韓民国の国旗」の版間の差分

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== 大韓民国の太極旗 ==
大韓民国の国旗に関する事項は、別途特別な法規定が無い限り、大韓民国国旗法([[2007年]][[1月26日]]公布、[[2014年]][[1月28日]]最終改正)に従って運用される(同法第3条)。この法律は、太極旗が大韓民国の国旗であることは、同法り(第4条)、大韓民国を象徴する旗ある(第1条)と記され示している<ref name=law/>。その為、大韓民国の太極旗は制作方法や後述の[[大韓民国の国旗#国旗の扱い|取り扱い方法]]が条文等によって厳格に決められている
 
=== 太極旗とナショナリズムの関係 ===
[[韓洪九]]は、太極旗の原理の太極と四卦は『[[周易]]』が起源のため「われわれ固有の文化や伝統ではなく、中国の『周易』からの借りもの」であり、「[[イギリス人]]船長の助言に基づき、分かり易いように八卦から四卦に、そして四卦を四隅に配列した太極旗は[[周易]]の専門家からすればおかしく<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=58}}</ref>、韓国で刊行されている太極旗の書籍では、現在の太極旗は誤りだと主張している<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=59}}</ref>」と述べている。
 
そのため、韓国では「太極旗の韓国化」「脱中国化」が推進されている<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=57}}</ref>。例えば、[[1957年]]に「わが国旗を大切にする会」発行の『国旗解説』では、太極八卦は[[檀君]]の教えに基づいており[[古朝鮮]]から使用されてきたと主張している。同じく[[1995年]]に大韓民国国旗宣揚会が太極旗変遷史展示会を開催したときに刊行した図録には、[[1392年]]製作と称する[[梵鐘]]が掲載され、その梵鐘には四卦の太極旗が鮮明に描かれている。[[韓洪九]]は、「もし事実であれば驚くべきこと」と評するが、梵鐘の実物は今まで公開されていない。なお、大韓民国国旗宣揚会は、太極旗は檀君の道徳理念を反映していると主張している。元[[大韓民国]][[教育部 (大韓民国)|教育部]][[長官]]の{{日本語版にない記事リンク|李瑄根|ko|이선근}}は、[[エジプト]]・[[ローマ]]・[[アテネ]]・[[ビザンチン]]・[[アメリカ先住民]]の土器の遺物や[[新羅]]の[[曲玉]]など太極と類似した文様を探し出し、「古代の人類共通の宇宙観」を表出しているのであって、中国固有のものではないと「強弁<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=58}}</ref>」している。[[1959年]]、李瑄根は太極旗のデザインは『周易』から作案されたものではなく、「中国易学者の思考様式」で「これ以上無駄な解釈論議をし続けることは皆が慎むべき」ことであり、「今後誰しも文化教育部が既に決定したところ」に従って「国旗図案の易学的解釈に固執したり、みだりに主張したりしないように求める」通達を出した<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=59}}</ref>。
 
=== 制作方法 ===
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=== 図柄の起源・解釈を巡る主張とナショナリズム ===
[[ファイル:Xiantianbagua.png|thumb|350px|伏羲先天八卦の生成]]
太極旗の図柄の起源や意味合いに関して、太極旗を初めて作成した[[李氏朝鮮]]の関係者は記録を残していない。そのため韓国では、太極旗の図案を「朝鮮固有の文化や伝統ではなく、中国の『[[周易]]』からの借りもの」<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=56}}</ref>とする意見がある一方で、「中国の『[[太極図説]]』とは関係の無い朝鮮固有の模様」<ref name=chosun2008>[http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2008/05/29/2008052901796.html 태극은 중국에서 유래? 삼국시대부터 쓴 고유문양(太極は中国に由来?三国時代から書かれた固有の紋様)](朝鮮日報 2008年05月29日配信記事) </ref>とする意見があり、見解が分かれている。
 
韓国が独立するまで、太極旗は「中国(易)の思想・哲学に由来する」との考えが一般的だった。[[1947年]]夏<ref>[http://www.dailynk.com/english/read.php?cataId=nk03600&num=11993 Kim Tu Bong and the Flag of Great Extremes]([[デイリーNK]]2014年6月20日配信記事)</ref>に[[北朝鮮労働党]]指導部の一員である[[社会主義者]]の[[金ドゥ奉|金枓奉]]は、駐朝鮮[[ソ連軍]]の[[将校]]に対し太極旗の意味について「中国の哲学」を基にした説明を行っている<ref>{{Harvnb|T・マーシャル|2017|p=202-203}}</ref>。ただし、『[[易経]]』を構成する『繋辞伝』には「[[太極]]が[[両儀]]([[陰陽]])をもたらし、両儀から[[四象 (易)|四象]]が生じ、四象が[[八卦]]をもたらす」<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=56}}</ref>という易の思想が書かれている。一方で、太極旗は[[大韓民国の国旗#太極旗の歴史|現存の史料による]]と、「[[親日派]]」の[[朴泳孝]]が[[イギリス人]]船長の助言に従って外国人にも分かり易いデザインとする為に、[[中国人]]の[[馬建忠]]が提案した[[太極図]]の八卦を四卦に減らし、そして四卦の位置を四隅に配列した経緯がある。その為、[[周易]]の専門家からすれば太極旗の図案は誤ったものと言わざるを得ず、韓国政府が「国旗製作法」([[1949年]][[10月15日]]公布)で太極旗の図案を確定させた後も、太極旗の陰陽の角度と卦の配列を巡る論争はやむことが無く<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=58}}</ref>、2003年時点<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=8}}</ref>の韓国で刊行されている太極旗に関する書籍の多数が現在の太極旗は誤りだと主張しているという<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=59}}</ref>。
 
このような易学的観点に基づいた太極旗への批判に対し、韓国政府と[[韓国の民族主義]]団体は太極旗を「(朝鮮)民族の象徴」として躊躇なく掲げられるよう、太極旗の起源が[[朝鮮文化]]の中にあるとする理論([[韓国起源説|韓国起源論]])を構築・展開して太極旗の「韓国化」乃至は「脱中国化」を推進している<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=57}}</ref>。例えば、[[1957年]]に「わが国旗を大切にする会」が発行した『国旗解説』<ref>[http://terms.naver.com/entry.nhn?docId=2222285&cid=51293&categoryId=51293 국기해설](e뮤지엄)</ref>では、太極八卦は[[檀君]]の教えに基づいており[[古朝鮮]]から使用されてきたと主張している<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=57}}</ref>。また、[[教育部 (大韓民国)|文化教育部]]元[[長官]](1954年-1956年)の{{日本語版にない記事リンク|李瑄根|ko|이선근}}は、[[エジプト]]・[[ローマ]]<ref>[[ウィキメディア・コモンズ]]の「[https://commons.wikimedia.org/wiki/Yin_Yang Yin Yang]」の頁で[[ノティティア・ディグニタートゥム]]に描かれた太極文様を見ることができる。</ref>・[[アテネ]]・[[ビザンチン]]・[[アメリカ先住民]]が使った土器等の古代の遺物や[[新羅]]の[[曲玉]]など太極と類似した文様を探し出して、太極は「古代の人類共通の宇宙観」を表出しているのであって中国固有のものではないとの「強弁」を展開<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=58}}</ref>している。彼は[[成均館大学校]]の総長だった[[1959年]]に『私たちの国旗制定の由来とその意義』という論文を発表し<ref>[http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=047&aid=0000008830 태극기가 바람에 펄럭입니다 - 나, 태극기의 독백]([[オーマイニュース]] 2002年07月15日配信記事)</ref>、その中で「太極旗のデザインは『周易』から作案されたものではない」から、「中国易学者の思考様式」で「これ以上無駄な解釈論議をし続けることは皆が慎むべき」で、「今後誰しも文化教育部が既に決定したところ」に従い「国旗図案の易学的解釈に固執したり、みだりに主張したりしないように求める」と主張している<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=58-59}}</ref>。その後も「太極旗の韓国化」を目指す試みは続き、[[1995年]]には「太極旗が檀君の『[[w:Hongik Ingan|弘益人間]]』<ref>これは、韓国の建国理念でもある。</ref>という理念を反映している」と主張する「大韓民国国旗宣揚会」が、太極旗変遷史展示会を開催したときに刊行した図録で、現行の太極旗に似た四卦の太極旗が鮮明に描かれている「[[1392年]]製作の[[梵鐘]]<ref>[[韓洪九]]は「もし事実であれば驚くべきこと」と評しているが、梵鐘の実物は今まで公開されていない。[[韓国陸軍]]の機関紙『陸軍』第230号掲載の記事「태극기 유래를 통해서 본 민족정신」によると、件の梵鐘は[[1954年]]の[[神奈川県]][[小田原市]]で発見され、[[韓国国立中央図書館]]の「太極旗図説」に鑑定書が収録されていたが、後に行方不明となってしまったという[http://www.army.mil.kr/army_catalog/230/24.htm]。なお、韓国のインターネット上では件の梵鐘とされる写真が掲載されている[http://blog.naver.com/john0591/50012548512]。</ref>」を掲載した<ref>{{Harvnb|韓洪九|2003|p=57}}</ref>。また、「太極は[[三国時代 (朝鮮半島)|三国時代]]から[[朝鮮民族]]が愛用してきた伝統的な固有の紋様」である証拠として、[[太極図説]]の撰述([[1070年]])以前に建立([[682年]])された[[新羅]]・感恩寺の礎石に刻まれた「中国の太極図とは形が異なる太極模様」を[[2008年]]に[[朝鮮日報]]が<ref name=chosun2008/>、次いで[[百済]]時代([[538年]]-[[660年]])の遺構から見つかった木製品に書かれた太極文様を[[2009年]]に[[中央日報]]が<ref>[http://japanese.joins.com/article/222/116222.html?sectcode=400&servcode=400 最も古い百済太極文様発掘](中央日報 2009年06月04日配信記事)</ref>、それぞれ提示している。これら「太極旗の韓国化」に関する探究は韓国の[[百科事典]]に反映されており、[[韓国民族文化大百科事典]]に掲載された『太極旗』の項目では「太極図形の文様と理念は、古代([[三国時代 (朝鮮半島)|三国時代]])から[[陰陽]]思想を理解した朝鮮民族によって、「太極図説」が(中国で)書かれる前から伝統的に使われてきた」との主旨を述べている<ref name=韓国学>[http://terms.naver.com/entry.nhn?docId=530479&cid=46626&categoryId=46626 태극기] [[韓国民族文化大百科事典]]({{仮リンク|韓国学中央研究院|ko|한국학중앙연구원}}:編)</ref>。
 
=== 公的な図柄の解釈 ===
太極旗は、白地の旗、旗の中央にある赤と青からなる[[太極図#陰陽魚|太極円]](太極文様)、及び旗の四隅にある[[乾]]([[ファイル:ken.png|けん]])・[[坤]]([[ファイル:kon.png|こん]])・[[坎]]([[ファイル:kan.png|かん]])・[[離]]([[ファイル:Trigram lí of I Ching.png|り]])の四種類の[[卦]](四掛)によって構成されている(大韓民国国旗法第7条第1項、及び第2項)。
 
韓国政府([[行政自治部]])は、太極旗の各部に込められた意味合いについて公的な解釈を示しており、自国民に対しては[[行政自治部]]が下記の通りに説明している。また、国外に対しては[[文化体育観光部]]傘下の{{仮リンク|海外文化弘報院|ko|해외문화홍보원}}が、[[日本語]]<ref>[http://japanese.korea.net/AboutKorea/Society/South-Korea-Summary 韓国の概要](KOREA.net 日本語版)</ref>、[[英語]]<ref>[http://www.korea.net/AboutKorea/Society/South-Korea-Summary Republic of Korea – Summary](KOREA.net 英語版)</ref>、[[中国語]]<ref>[http://chinese.korea.net/AboutKorea/Society/South-Korea-Summary 韩国概况](KOREA.net 中国語版)</ref>を含む9言語で同じ内容を紹介している。
韓国政府([[行政自治部]])は、太極旗の各部に込められた意味合いについて、自国民に対し下記の通りに解釈している。
{| class="wikitable"
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より詳細な解釈は、[[教育部 (大韓民国)|教育部]]傘下の{{仮リンク|韓国学中央研究院|ko|한국학중앙연구원}}が編纂した『[[韓国民族文化大百科事典]]』の項目「太極旗」に記されており、要約は下記の通りである。
{| class="wikitable"
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#'''白地''':下地が[[白色|白い色彩]]になっているのは、純一で無雜な朝鮮民族の同質性と潔白性を象徴したものであり、[[平和]]を愛好する精神が私たちの民族の気質と理想であることを明らかにしている。
#'''一円相の太極と陰陽''':[[儒教]][[哲学]]で[[宇宙]]万象の根源である[[太極]]は、[[人間]]の[[生命]]の源泉としての真理である[[人道]]を表現している。[[金長生]]は「人極(=人道)の主体は、人を害せずに自己の完成と他人の(自己の)完成を同時に可能とする共同主体である。これによって各個人の[[人格]]が尊重され、[[自由]]と[[平等]]の道理が成立し、国家社会の安寧と秩序が維持される」とする。朝鮮民族は歴史的に[[天地人]]の[[三才]]の中で天地の要素を人間に集約して[[人道主義]]の精神を鼓吹してきた。また、太極は[[陰陽]]も表しており、[[紅色]]の陽と[[青色]]の陰が上下に相対和合されている図象は、[[天]](陽)は上に[[地]](陰)は下にあることを示している。陰と陽は本来なら性質が異なり別に分かれているが、互いに離れられず相互に依存して作成・発展し、陰陽の循環と調和の中で万物が成長し、繁栄する。そして天と地(陰陽)の間に人間があるからこそ、社会と国民国家が形成されるのである。
#'''四卦''':[[乾]]・[[坤]]・[[坎]]・[[離]]の四卦は、[[中国]]の[[太極図]]と違って(卦の)図形が右から左へ回転しており、太極図形の陰陽文様と切り離せない関係で配列され、陰陽が生成、発展する様相を示している。乾は[[天道]]として至善・至公の正義を意味し、坤は地道として厚徳と豊饒の共利を象徴し、坎は水性として[[知恵]]と活力を示し、離は火性として[[光明]]と[[情熱]]を意味する。これは[[産業]]と道義([[道徳]]的[[義理]])をバランスよく発展させ、情熱と知性を兼ね備えた正しい人間と社会を成し遂げるという理想を含むものである。つまり産業と道義、情熱と知性が円満に調和することにより、社会の安定と秩序を維持し、一人一人の[[人権]]が尊重され、自由が保障されている[[福祉]]社会を構築する基盤となる事を示している。
 
:[[文化]]の創造と人類の平和を象徴する太極旗は、大韓民国が希求する座標であると同時に{{仮リンク|弘益人間|ko|홍익인간}}の[[国是]]([[国の標語]])を表現している。<ref name=韓国学/>
|}
 
=== 韓国国外における太極旗の紹介 ===
太極旗の図案について、前述の通り韓国では「中国とは関係の無い朝鮮固有の模様」<ref name=chosun2008/>とする意見が公的見解となっているが、韓国国外では「中国の『[[周易]]』等の思想に基づいた模様」として紹介されることが多数である。
 
[[日本]]においては、朝鮮に関連した文物の[[事典]]である『韓国朝鮮を知る事典』が、太極旗は「≪太極図説≫≪周易≫にもとづ」くと記している<ref>
[[伊藤亜人]]/監修, [[大村益夫]]/監修, [[高崎宗司]]/監修, [[武田幸男]]/監修, [[吉田光男]]/監修, [[梶村秀樹]]/監修 『[新版] 韓国朝鮮を知る事典』 [[平凡社]]、2014年。ISBN 978-4582126471。「国旗」, p. 181</ref>他、[[旗章学協会国際連盟]]の公認団体である[[日本旗章学協会]]<ref>[https://j-flags-java.jimdo.com/ 日本旗章学協会・ホームページ]</ref>の会長が執筆した『世界の国旗図鑑』が太極について「陰陽が合わさって調和を保つという中国古来の思想を示している」<ref>苅安望 『改訂版 世界の国旗図鑑』 [[偕成社]]、2016年。ISBN 978-4035295600。アジア「大韓民国」, p. 41</ref>と紹介している。また、各国の国旗を紹介・解説する別の書籍でも「(太極は)相対する2つのものが合わさって調和を保つという中国古来の[[易学]]の宇宙観をしめしている」<ref>21世紀研究会 『国旗・国家の世界地図』 [[文藝春秋]]、2008年。ISBN 978-4166606450。第1章「アジアの国々」, p. 29</ref>、「太極図の周囲四隅に配された[[卦]]は、古代中国の書物『易経』からとったものである」<ref>{{Harvnb|T・マーシャル|2017|p=201}}</ref>、といった解説が為されている。
 
[[中華人民共和国|中国]]や[[台湾]]においても同様で、{{仮リンク|中華百科全書|zh|中華百科全書}}の「韓國國旗」の項目が「(太極旗の)太極思想は中国の[[太極図説]]と周易の解釈に由来する」<ref>[http://ap6.pccu.edu.tw/Encyclopedia/data.asp?id=8901&htm=09-293-5357-%C1%FA%B0%EA%B0%EA%BAX.htm 韓國國旗] 中華百科全書1983年版(版権:[[中国文化大学]])</ref>としている他、[[中国大陸]]の書籍で「(旗に使われる)紅藍二色の各半的な図形は古代の[[陰陽]][[太極図]]から采られ、図形の四周にある黒い棒は《[[周易]]》の[[卦]]図から取っている」<ref>刘李胜 『[https://books.google.co.jp/books?id=SaUNAQAAMAAJ&q=%E9%9F%A9%E5%9B%BD+%E5%9B%BD%E6%97%97+%E5%91%A8%E6%98%93&dq=%E9%9F%A9%E5%9B%BD+%E5%9B%BD%E6%97%97+%E5%91%A8%E6%98%93&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwitvbmt8ufVAhXGVbwKHYsMDMsQ6AEIVjAI 韩国概论]』 东方出版社、1995年。ISBN 978-7506006385。 p. 17</ref>、[[香港城市大学]]出版社が刊行した『[https://books.google.co.jp/books?id=qxgfAwAAQBAJ&pg=PA10&dq=%E5%A4%AA%E6%9E%81%E6%97%97+%E5%91%A8%E6%98%93&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwi06ui3terVAhUBUbwKHQ7GCfcQ6AEIVDAJ#v=onepage&q=%E5%A4%AA%E6%9E%81%E6%97%97%20%E5%91%A8%E6%98%93&f=false 南韓: 創造奇蹟]』で「(太極旗は)《[[周易]]》の思想を根拠とし、八卦を四卦に減らして製作された」<ref>董向榮 『南韓: 創造奇蹟』 City University of HK Press、2009年。 1 國土與人民-地靈人傑「太極旗下的單一民族」, p. 10</ref>とそれぞれ紹介されている。また[[インターネット]]媒体でも、[[中国電信]]傘下の[[ポータルサイト]]・{{仮リンク|21CN|zh|21CN}}が「太極旗は《周易》の哲学を基に作成された」とする記事を掲載している<ref>[http://news.21cn.com/social/wenhua/a/2004/1023/10/1910977.shtml 为何韩国国旗是太极八卦?(图)](21CN新闻)</ref>。
 
<!--以下の『易経』に基づいた太極旗の解釈に関する資料が見つからないので、見つかるまで判断保留。
{{未検証|section=1|date=2008年2月}}
[[ファイル:Xiantianbagua.png|thumb|350px|伏羲先天八卦の生成]]
この解釈は[[儒教]]経典の一つである『[[易経]]』繋辞伝にある「太極-両儀-四象-八卦」の[[宇宙生成論]]に由来しており、[[円]]で表される天地未分の[[太極]]は両儀=[[陰陽]]が生じている様子を描き、四方に配されている四卦は[[八卦]]を代表する四正卦(乾・坤・坎・離)であると共に、その初爻と第二爻で両儀から生じる[[四象 (易)|四象]](太陽[[ファイル:Taiyang.png]]・少陰[[ファイル:Shaoyin.png]]・少陽[[ファイル:Shaoyang_4.png]]・太陰[[ファイル:Taiyin.png]])を表すとした、いわゆる[[伏羲]]の[[先天図]]に通ずる[[思想]]である。太極旗は、[[朱子学]]にもとづいた[[太極図#陰陽魚|先天太極図(古太極図)]]系統の太極図―いわゆる陰陽魚の太極図―ともいえるが、卦を大きく配して四象を兼ね、より先天図としての特徴が分かりやすい図案になっている。先天太極図と比べてみるならば、まず一般的に白黒で配色される陰陽が、韓国国旗では赤青で彩色されている。また先天太極図に特徴的な陰中陽と陽中陰を表す魚眼([[太極図#陰陽魚|陰陽魚]]内の丸)が欠けているが、これは魚眼部分が表す坎[[ファイル:kan.png]]・離[[ファイル:Trigram lí of I Ching.png]]の卦を円外に配して円内は純粋に陰陽両儀のみを表しているためで、先天太極図が円内に太極-両儀-四象-八卦すべてを重ねる構図であるのに対して韓国国旗は太極と両儀、四象と八卦を重ねつつ順に四方へと広げていく構図といえる。周りの卦は伏羲先天八卦方位に配されているが、[[八卦]]を四卦に減らしたために四正卦の南北東西が上下左右に配置される先天太極図とは異なり、左上・右下・左下・右上の四隅に配置されている。
-->
=== 太極旗と類似する図柄 ===
[[画像:Symbol of Hamamatsu Shizuoka chapter.svg|thumb|120px|left|浜松市市章]]
[[画像:Isesaki Gunma chapter.svg|thumb|right|120px|伊勢崎市市章]]
前述の通り韓国の太極文様は「朝鮮人が伝統的に使ってきた(朝鮮起源の)文様」と韓国ではされているが、一方で[[太極図]]自体は[[中国文明|中国文化圏]]に広く普及する[[図案]]である。その為、韓国との関連性に関係無く、韓国以外の国でも国旗やそれ以外の図案に用いられている。(詳細は、[[太極図#使用例]]を参照のこと。
 
 
また、文化的背景に関係無く太極図と類似した[[巴]]の図案も世界各地で見られ、[[行政機関]]の[[紋章]]([[日本]]の[[浜松市]][http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hisho/intro/c01.html 市章]や[[伊勢崎市]][http://www.city.isesaki.lg.jp/www/contents/1000000561000/index.html 市章])や
 
なお、[[太極図企業]]は[[中国文明|中国文化圏]]に広く普及する図案であり、[[モンゴル国旗]]にも小さな太極図が使用されている。また、韓国との関連性に関係無く、国旗以外の[[図案]]や[[ロゴマーク]][[大韓航空]]、[[シマンテック]][https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Symantec_Logo.svg]、[[ペプシコーラ]][https://commons.wikimedia.org/wiki/File:PepsiOld.svg]、[[浜松市ノーザン・パシフィック鉄道]]章など[https://en.wikipedia.org/wiki/File:Northern_Pacific_Railway_Logo,_November,_1952.png]等々しばしば用いられる。[[2005年]]頃、[[アップル (企業)|アップルコンピュータ]]が[[Universal Binary]]の商品ロゴ[https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mac_Universal_logo.png]に用いた際は、韓国のネット上で話題となった<ref>DCinside(朝鮮語版) http://www.dcinside.com/webdc/dcnews/news/news_list.php?s_title=&s_body=&s_name=&curPage=&id=46034&blog_id=1231197&s_que=&code=ahh</ref>。
 
== 韓国における国旗の扱い ==