「逆差別」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2013年11月}}
'''逆差別'''(ぎゃくさべつ、英語:reverse discrimination)とは、[[差別]]を是正し撤廃しようとする過程において、差別されて来た集団(主に[[社会的弱者]])を優遇することにより、優遇されて来た集団の待遇・利益・公平感が損なわれることで生じる差別である。[[性差別]]における逆差別は[[男性差別]]と混同されやすいが、別の概念である。また、被差別側が、集団となって権力を独占するという事が歴史上頻繁に起こも発生する場合もある。東京大学の瀬地山角教授は[[武士]]階級や[[貴族階級]]女性の待遇被差別側に落と改善されていない現状での、男性によ「逆差別論」は、認識が不足してうこともあり得であ指摘してい<ref>http://style.nikkei.com/.../DGXMZO12101210V20C17A1TY...</ref>
 
== 定義 ==
* [[人種差別]]や[[部落差別]]、[[性差別]]、[[学歴差別]]などの是正措置の行き過ぎや目的の誤りによって引き起こされる差別。英語では「reverse discrimination」という(日本語と極めて語感が違うので注意)。極端な例ただ、差別を主張する側の被害妄想である場合含めればある。以下のような例がある。
** 男性・女性の雇用給与差別を是正(待遇を改)するため、[[男差別|男性を冷遇する]]ことでの給与のみ引き上げて「男女平等」などと解釈する(「差別ではなく、'''区別'''だ」と正当化する)
** 差別を受けていた(受けている)[[黒人]]を救済するため、大学進学などにおいて黒人枠を設け、本来入学できる成績の[[白人]]の入学枠差別することで狭めて、人種間の「平等」と解釈する。
** [[障害者|障碍者]]への恩恵上げ企業が採用すためことで、[[健常者]]弊害推進す減少させる。
** 低学歴者(中卒または高校の退学者)の就職を有利にするため、高卒者、大卒者、専門学校卒業者、大学院卒業者などを一切採用しない。
* [[アファーマティブ・アクション|積極的差別是正措置]](黒人などの優遇策)を否定する白人側が用いる別称。積極的差別是正措置も歴然とした白人差別(強者差別の一種であり、他の差別と同様に認めてはならないものであるというニュアンスが解釈である。
** [[障害者|障碍者]]への恩恵を上げるため、[[健常者]]への弊害を推進する。
* [[アファーマティブ・アクション|積極的差別是正措置]]を否定する側が用いる別称。積極的差別是正措置も歴然とした差別の一種であり、他の差別と同様に認めてはならないものであるというニュアンスがある。
 
[[アメリカ合衆国|アメリカ]]などの国々においては、過去の差別政策の結果により生じた民族間、経済的階級間の格差を是正するために、伝統的に被差別グループ([[少数民族]]、貧困層など)に属する人々を企業や官公庁の[[雇用]]や[[大学受験|大学入学]]などで優遇する[[アファーマティブ・アクション|積極的差別是正措置]]が行われた。
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[[ソビエト連邦]]では[[少数民族]]に対する[[教育]]の機会が十分保障されていなかった段階で民族比率による雇用を進めたため、専門職に少数民族が配置される場合があり、能力と地位のギャップが生じた。いずれの場合も、[[人権|基本的人権]]にかかわる格差が減少することによって、同時に逆差別となる要因自体が減少すると考えられる。[[中華人民共和国]]でも同じように、「[[一人っ子政策]]」において[[漢族]]や[[チワン族]]以外の少数民族は優遇される一方、教育面・習慣面([[全国普通高等学校招生入学考試|大学入試]]における少数民族の加点、[[ハラール]]認証の一般化など)において政府は少数民族を擁護するような政策を取っているため、逆差別だと批判されることもある。
 
日本でも[[同和対策事業]]などに対して同様の主張がみられることがあり、特に[[京都市]]環境局や[[日本放送協会|NHK]]における優遇政策は大きく取り上げらなどが報道された。近年の日本では、[[公務員]]や[[企業|民間企業]]の[[雇用|採用]]、[[大学受験|大学入試]]などにおいて、女性を優先する事例([[千葉県]]、[[大阪府]]、[[名古屋大学]]など)が増加しており、問題となっている見られた(参照:[[堂本暁子]])。また、同一職種・同一賃金で、男性により重い負担が掛かってしまうケースも多い。しかし、この問題はほとんど追及されない。その理由は、女性優遇措置は「結果平等」として「[[ポリティカル・コレクトネス|政治的に正しい]]」ものと肯定されてしまうことが多いためであり、これに異を唱えること自体が[[女性差別]]、[[バックラッシュ]]として、非難を浴びやすいためである。
 
== 伝統的な差別以外の差別是正によって引き起こされた「逆差別」の例 ==