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{{統合提案|対人距離|パーソナルスペース|date=2017年8月}}
[[File:Sailor school uniform girl and Trenchcoat middle‐aged man in Japan.jpg|thumb|140px|密接距離]]
'''パーソナルスペース'''(英:personal-space)とは、他人に近付かれると不快に感じる空間のことで、'''パーソナルエリア'''、'''対人距離'''とも呼ばれる。一般に[[女性]]よりも[[男性]]の方がこの空間は広いとされているが、社会文化や[[民族]]、個人の性格やその相手によっても差がある。
 
一般に、親密な相手ほどパーソナルスペースは狭く(ある程度近付いても不快さを感じない)、逆に敵視している相手に対しては広い。相手によっては([[ストーカー]]等)距離に関わらず視認できるだけで不快に感じるケースもある。
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:; 遠方相(7m以上)
:: 一般人が社会的な要職にある人物と面会するような場合におかれる距離。
 
==西出和彦の定義==
西出<ref>西出 和彦, "人と人との間の距離", 人間の心理・生態からの建築計画(1), 建築と実務, No. 5, pp. 95--99, 1985.</ref>は対人距離をつぎのように分類している(松原ら<ref>松原 孝志, 臼杵 正郎, 杉山 公造, 西本 一志, "言い訳オブジェクトとサイバー囲炉裏:共有インフォーマル空間におけるコミュニケーションを触発するメディアの提案", 情報処理学会論文誌 Vol. 44, No. 12, pp. 3174--3187, 2003.</ref>から引用)。
 
;排他域
:50cm 以下。絶対的に他人を入れたくない範囲で、会話などはこんなに近づいては行わない。
;会話域
:50cm〜1.5m。日常の会話が行われる距離である。 このゾーンに入ると会話することが強制的であるような距離圧力を受ける。すなわち会話なしではいられない。もし会話がないときは何らかの「居ること」の理由を必要とする。
;近接域
:1.5〜3m。普通、会話をするためにこのゾーンに入るが、会話をしないでこのゾーンに居続けることも不可能ではない。距離圧力としては微妙なゾーンであり、しばらく会話なしでいると居心地が悪くなる距離である。
;相互認識域
:3〜20m。このゾーンでは、知り合いであるかどうかが分かり、相手の顔の表情も分かる。普通、[[挨拶]]が発生する距離である。特に、3〜7mの距離では、知り合いを無視することはできない。
 
== ギャラリー ==
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Board Room - Vihula Manor Country Club & Spa.jpg|[[会議室]]の大きな[[机]]
</gallery>
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
 
== 参考文献 ==
* [[エドワード・T・ホール]]『かくれた次元』日高敏隆・[[佐藤信行 (文化人類学者)|佐藤信行]]共訳、みすず書房、[[1970年]]
 
== 関連項目 ==
* [[対人距離]]
 
{{Psych-stub}}
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{{DEFAULTSORT:はあそなるすへえす}}
[[Category:環境学]]
[[Category:社交]]
[[Category:心理学の概念]]
 
[[en:Personal space]]
[[sr:Лични простор]]
 
{{統合提案|パーソナルスペース|パーソナルスペース|date=2017年8月}}
'''対人距離'''(たいじんきょり、interpersonal distance)とは、人間がもっている他人との[[距離]]に関する意識のことをいう。
 
==ホールの定義==
[[エドワード・T・ホール]]<ref>Hall, E. T., "The Hidden Dimension", Doubleday & Company, 1966. 日本語訳:ホール, E. T.(日高 敏隆、[[佐藤信行 (文化人類学者)|佐藤信行]] 訳), "かくれた次元", みすず書房, 1970.</ref> は動物と人間との観察にもとづいて人間がつぎのような対人距離に関する意識をもっていると主張している。
 
;密接距離(intimate distance)
:15〜45cm。[[愛撫]]、格闘、慰め、保護の意識をもつ距離。
;個人的距離(personal space)
:45cm〜1.2m。相手の気持ちを察しながら、個人的関心や関係を話し合うことができる距離。
;社会的距離(social distance)
:1.2〜3.6m。[[秘書]]や応接係が客と応対する距離、あるいは、人前でも自分の仕事に集中できる距離。
;公衆距離(public distance)
:3.6m以上。公演会の場合など、公衆との間にとる距離。
 
各距離はさらに近接層と遠隔層とにわけられ、あわせて8通りの分類がなされている。 具体的な距離範囲は民族や動物の種類などによってことなるが、距離が4通りまたは8通りに分類できることは共通しているという。
 
==西出和彦の定義==
西出<ref>西出 和彦, "人と人との間の距離", 人間の心理・生態からの建築計画(1), 建築と実務, No. 5, pp. 95--99, 1985.</ref>は対人距離をつぎのように分類している(松原ら<ref>松原 孝志, 臼杵 正郎, 杉山 公造, 西本 一志, "言い訳オブジェクトとサイバー囲炉裏:共有インフォーマル空間におけるコミュニケーションを触発するメディアの提案", 情報処理学会論文誌 Vol. 44, No. 12, pp. 3174--3187, 2003.</ref>から引用)。
 
;排他域
:50cm 以下。絶対的に他人を入れたくない範囲で、会話などはこんなに近づいては行わない。
;会話域
:50cm〜1.5m。日常の会話が行われる距離である。 このゾーンに入ると会話することが強制的であるような距離圧力を受ける。すなわち会話なしではいられない。もし会話がないときは何らかの「居ること」の理由を必要とする。
;近接域
:1.5〜3m。普通、会話をするためにこのゾーンに入るが、会話をしないでこのゾーンに居続けることも不可能ではない。距離圧力としては微妙なゾーンであり、しばらく会話なしでいると居心地が悪くなる距離である。
;相互認識域
:3〜20m。このゾーンでは、知り合いであるかどうかが分かり、相手の顔の表情も分かる。普通、[[挨拶]]が発生する距離である。特に、3〜7mの距離では、知り合いを無視することはできない。
 
==参考文献==
<references />
 
==関連項目==
*[[パーソナルスペース]]
 
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[[Category:社交]]
[[Category:心理学の概念]]