「オルタネーター」の版間の差分

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旧来の自動車ではオルタネーターが常時発電していたため、[[鉛蓄電池|バッテリー(鉛蓄電池)]]が満充電となった後も、バッテリーの[[電極]]で生じる水の[[電気分解]]で電力を消費させていた。一方近年の自動車では燃費向上を目的として、バッテリー電圧を監視し、必要電圧を下回らない範囲でオルタネーターの発電量を抑えたり発電を停止させたりする制御を行う車種もある。これはオルタネーターの負荷を減速時に引き上げ、代わりに加速・定常時に引き下げることで、エンジン出力ではなく車両の持つ[[運動エネルギー]]を電力に換えるもので、[[回生ブレーキ]]に近い仕組みである。回生ブレーキによる電力をより効率的に充電するために、従来のバッテリーとは別に[[リチウムイオン二次電池|リチウムイオン電池]]([[スズキ (企業)|スズキ]] エネチャージ)を追加したり、[[電気二重層コンデンサ|キャパシタ]]([[マツダ]] [[i-ELOOP]])を追加して可変電圧式のオルタネーターを採用する例もある。
 
オルタネーターは電圧を与えることでモーター(永久磁石同期発電機であれば[[永久磁石同期電動機]])として駆動させることができるため、ISG(Integrated Starter Generator)やBSG(Belt Starter Generator)、[[ベルト・オルタネーター・スターター|BAS (Belted Alternator Starter) ]]等の名称で自動車においては発電機兼用の[[セルモーター|スターター]]として利用されたり、[[マイルドハイブリッド]]と呼ばれる方式を採用する車種ではエンジンをアシストするハイブリッドモーターとして利用される場合もある。ハイブリッドモーターとして採用する場合において一定以上の出力を必要とする場合では12[[ボルト (単位)|V]]ではなく、36Vや48Vなどで発電/駆動しバッテリー充電や電装品へは[[インバータ#電力変換系のインバータ回路|DC-DCコンバーター]]を介して12Vで供給される場合もあるが、一定以下の出力であればコスト等を勘案しコンバーターを介さず12Vでシステムを完結させる場合もある<ref>日産のS-HYBRIDやスズキのSエネチャージ、マイルドハイブリッドなど</ref>。
 
オルタネーターは自動車では一般的に搭載される装置であるが、[[ハイブリッドカー]]では搭載されない例も多い。ハイブリッドモーターによって発電を行い、高電圧大容量の駆動バッテリーへ蓄電し、DC-DCコンバーターを介して電装品や12Vの通常バッテリーに電力供給している。