「被覆アーク溶接」の版間の差分

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[[金属]]の棒(心線)に[[被覆]]と呼ばれる[[フラックス]]や保護材などを巻いた溶接棒を電極として、
母材との間に[[アーク]]を発生させる。[[アーク]]の出す高温母材が溶け金属の溶融池ができ、さらに溶けた溶接棒が溶滴なって母材を溶させ合する。
このとき、溶接棒のフラックスは高温の[[アーク]]によって分解され、ガスとなって[[アーク]]と溶融池を大気から保護し、[[アーク]]を安定化させている。
また、溶融したフラックスは[[スラグ]]となって溶接箇所を覆い、溶接金属をスパッタや大気から保護する役割もある。
さらには溶接金属の清浄作用<ref name="工作">平井 三友・和田 任弘・塚本 晃久、『機械工作法』、コロナ社、2000、ISBN 4-339-04453-9、55頁</ref>もあり、母材表面に付着する不純物を取り除くことができる。
 
比較的簡易な装置で溶接できるため、あらゆる産業分野で広く使用されている。
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フラックスが湿気を含むと、以下の不都合が発生しやすくなる。
 
* アークが不安定になる
* ブローホール(気泡が溶接金属内部にはいってしまう現象)が発生しやすくなる
* 溶接金属に水素を含んでしまう。(水素脆性によって割れやすくなる)低水素系は低水素の特性が失われる。
 
従って、乾燥した貯蔵庫に保管し、使用前に70~100℃で30~60分(低水素系溶接棒は300~400℃で30~60分)乾燥を行ってから使用するのが望ましい。又、低水素系溶接棒は乾燥後直ちに使用しない場合は100~150℃の温度に保たれる保管容器に入れて、適宜取り出して使用するのが望ましい。更に、取り出した後の大気放置時間も制限があり、通常2~4時間である。この制限時間を超えた場合は再乾燥が必要となる。
 
== 引用 ==
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== 外部リンク ==