「魔王軍 (ダイの大冒険)」の版間の差分

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: 声 - [[龍田直樹]]
: 魔王軍の妖魔士団長。後にミストバーン配下の魔軍司令補佐。890歳の老魔族の男性。外見は小柄な老人だが、魔王軍団長が集まったときは大きな魔力で一目置かれ、ハドラーからは「最も狡猾で残酷な頭脳を持ち、油断も隙もない男」と評されていた。体内に自在に調合できる数百種の毒物を持っており、調合された毒物は爪から相手の体内に注入して、相手を麻痺させたり操ったりすることができる。また、超魔生物など数々の研究を行っており、ザムザから送られたデータを元にハドラーを完全な超魔生物に改造した。
: 利己心と出世欲の塊のような性格で、自分の実子ザムザを含め他人を自分が成り上がるための道具、役に立たなければゴミとしか思っておらず、自分が危なくなれば部下を身代わりにして逃げるなどの行為を平然と行う。ダイたちとの戦いにおいても、ブラスを捕獲(このためにデルムリン島を囲むマホカトールの魔法陣内に侵入する際、ハドラーですら衝撃を伴った所を音もなく潜り抜けた)してクロコダインに人質作戦を持ちこんだり、ハドラーと組んで夜襲をかけポップを罠に嵌めたりと、自ら手を下すことのない手段ばかりを用いていた。さらに、強者にはひたすら媚びて取り入る姿勢をとるが、利用価値がなくなったと見るやすぐさま掌を返すため、次第に敵はおろか味方からも信用されなくなる。鬼岩城撃破後には既にダイ達の眼中から消え、ハドラーやミストバーンに並ぶ強敵に数えられないばかりか超魔生物への改造に一定の恩があるハドラーだけでなく、ミストバーンやキルバーンはもちろんのことバーンからも既に妖魔士団諸共放逐されていた。特にハドラーの離反後に新たに魔軍司令となったミストバーンの「(改造時に)ハドラーの体内に黒の結晶が埋め込まれていたことを知っていたのか?」という問いに対し、知っていながら知らぬフリを決めたと公言するに足りずハドラーを侮辱したためにミストバーンの怒りを買い、彼から「人から人へ自分の成り上がりだけを目あてにうろつくドブネズミ」と唾棄された。これに対して本人は「勝者とは戦いの場に最後まで生き残っていた者」と開き直っている。
: 最終決戦にも参戦するが、そこでも引き連れてきた多数の魔界のモンスターを戦わせて自分は矢面に立とうとせず、陰から毒牙の鎖でポップを狙うなどの卑劣な手段で戦った。さらに、フローラたちの奮戦により魔界のモンスター軍が倒されて劣勢になると、ミストバーンに媚を売り、その場を任せて大魔宮へ逃げ出そうとしたが、その信用の無さから逆に突き放されて孤立<ref>加えて、なんの成果もなく逃げ帰れば処刑される上にそもそも処刑されなくとも更に強いダイ達がいることも全く理解できていない点をミストバーンに馬鹿にされ、ついには「元六団長の仲間」という正義の使徒の金看板まで持ち出してミストバーンに縋った。しかし、「仲間」ならば自分がなんというのかを逆に問い返されて完全に侮蔑と共に見捨てられた。</ref>。クロコダインはその様を「最悪の相手に見捨てられた」と評した。
: 窮地に陥ったザボエラは最後の手駒を使わざるを得なくなり、ハドラーに続く超魔生物2号「超魔ゾンビ」を用いて戦っている。これは魔物の死骸で自身を覆い魔力でこれを操るという方法で超魔生物の問題点を克服した彼の理想の結晶であり、生体活動が止まっているが故にザムザを苦しめた閃華烈光拳も通用せず彼の研究者としての優秀さを見せ付けた。そのパーツとするためにまだ息のあった魔界のモンスターたちまでも殺し、自身の理想を「自分の肉体は一切傷つかずに思い通り動かせ、なおかつ一方的に敵をいたぶれる能力」と語る姿は、フローラやノヴァをして「悪魔の頭脳」「最低の発想」と戦慄させた。その戦闘力は高く、クロコダインをパワーで圧倒し、ロン・ベルクの斬撃やノヴァのノーザン・グラン・ブレードですら問題にしないほどで、一行を苦しめたがロン・ベルクの捨て身の切り札の前に敗れ去る。
: 本人は辛くも脱出するものの、魔力、道具をすべて使い切り這って逃げるのが精いっぱいの状態で、直後にクロコダインに見つかる。彼に命乞いを装って爪からの毒素で操ろうとするも見抜かれ、両腕をグレイトアックスの柄で下敷きにされた挙句、上から闘気弾を直撃されて絶命、その際も最後の瞬間まで命乞いをしており、その命乞いがザボエラの最後の言葉となった。止めを刺したクロコダインは、ザボエラを「煮ても焼いても食えぬ奴」と吐き捨て軽蔑の感情を発露したが、一方で高い実力を持ちながら卑劣な振舞いを貫徹し、凋落していった姿には憐憫の情も抱いていた。