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{{複数の問題
|出典の明記=2013年8月29日 (木) 06:24 (UTC)
|国際化=2013年8月29日 (木) 06:24 (UTC)|領域=日本}}
{{特殊文字}}
'''年齢'''(ねんれい)とは、[[出生]]からの経過時間を年単位で表したものをいう。'''暦年齢'''(れきねんれい)、'''生活年齢'''(せいかつねんれい)、'''齢'''(よわい)とも呼ばれ、[[通常]]、'''[[満年齢]]'''を指す
 
== 年齢の表現と表記 ==
=== 年齢詐称の表現 ===
年齢の表現には[[満年齢]]と[[数え年]]がある。
* [[満年齢]](暦年齢)
*: 満年齢とは、誕生日を起点に、生まれてからの年月を1年、2年と数え、誕生日(誕生日前日の満了)とともに年をとる表現方法<ref name="kazoekata">{{Cite book |和書 |author=飯倉晴武 |year=2012 |title=日本人の数え方がわかる小事典 |pages=36-42 |publisher=PHP }}</ref>。満年齢の表現方法では端数は何日と付け足して呼ぶ<ref name="kazoekata" />。
*: 日本の法律では正確には誕生日前日の満了をもって年をとるとされている<ref name="kazoekata" />。詳細は[[年齢計算ニ関スル法律]]を参照。
* [[数え年]]
*: 数え年とは、生まれた年を「1歳」とし、元日を迎えるごとに年をとる表現方法<ref name="kazoekata" />。
*: 数え年の場合、12月生まれであれば、生まれた年が1歳となり、年が変わって1月になれば2歳となる<ref name="kazoekata" />。
 
欧米では満年齢による表現が一般的である<ref name="kazoekata" />。
 
古来、日本では広く[[数え年]]での年齢計算が行われていた。しかし、日本の現代の法制度では、年齢は、「[[年齢計算ニ関スル法律]]」([[1902年]]施行)により誕生日から起算し、「[[年齢のとなえ方に関する法律]]」([[1950年]]施行)により[[満年齢]]でとなえることになっている。満年齢による表現が定着したのは太平洋戦争が終わってからである<ref name="kazoekata" />([[宗教]]、[[伝統行事]]、[[葬儀]]([[享年]])、[[占い]]などの分野では数え年が用いられることがある)。このような理由で、過去の文献での年齢表記には注意を要する。
 
これらとは別に以下のような年齢表現が用いられることもある。
* 満年齢のうち年未満の[[端数処理]]は[[切り捨て]]が一般的だが、[[生命保険]]の分野では、これを[[四捨五入]]した'''保険年齢'''と呼ばれる年齢で[[保険料]]を算出する会社又は商品もある<ref>日系の生命保険会社独特の方法。保険料算出の主要要素である予定[[死亡率]]のうち、年齢別データは年単位となっているため、誕生日を中心にその前後6か月をその年齢の予定死亡率として取り扱っていることによる。ただし、誕生日の半年後で年齢が上がることに一般消費者の反発が多いため、近年はこのような計算方法を採用する商品は減っている。</ref>。
* [[人事]][[労務]]の分野では、新規学卒者に対し、学歴に応じて一定の年齢とみなす'''学卒年齢'''という考え方がある<ref>一般的には、入社年の[[4月1日]]現在で、[[大学]]卒業者を22歳、[[短期大学]]卒業者を20歳、[[高等学校]]卒業者を18歳という具合に、「[[現役]][[入学]]、[[留年]]なし」という前提で設定する。したがって、入学前に何年[[浪人]]しても、あるいは卒業前に何年留年しても、[[同期]]社員は[[学歴]]により年齢給は同じとする。また、年齢給に対し、例えば満27歳までは学卒年齢を適用し、満30歳までの間に実年齢に合わせるなどの方法を採る企業・団体もある。</ref>。
* [[健康診査]]や[[人間ドック]]の分野では、'''年度年齢'''あるいは'''検診(健診)年齢'''と呼ばれる、当該[[会計年度]]の末日(3月31日)現在の満年齢が用いられる。<ref>通常、健康診査や人間ドックの受診回数は年1回のため、誕生日の前後で年度が異なる場合の年齢の混同を避けるために年度年齢が用いられている。(例えば、10月15日生まれの者が前年の10月20日と今年の10月10日に受診した場合、満年齢は同じだが健診上は区別しなければならないため。)</ref>
* 日本の法令の場合、ほとんどは[[満年齢]]を基準にしているが、法律上の資格の有効期間・更新期間の中には、資格者の[[誕生日]]を基準とするものもある<ref>[[銃砲刀剣類所持等取締法]](第7条の2)、[[外国人登録法]](第11条)及び[[道路交通法]](第92条の2、第101条)の3本</ref>。
 
なお、以下特に必要があるときは満年齢と数え年を区別する。
 
=== 年齢の表記 ===
年齢を数える[[単位]]は'''歳'''(さい)である。「歳」は[[小学校]]で教える[[教育漢字]]ではないため、小学校では代わりに'''[[才]]'''(さい)が用いられる。同様に「年'''齢'''」に代えて「年'''令'''」が用いられる。「歳」という文字の意味は「[[年]]」とほぼ同じ「とし」で、年数を数える単位に「年」、年齢を数える単位に「歳」が専用される以外はしばしば混用される(例:年末=歳末)。<!--日本人は非常に年齢を気にする人種である。高齢は否定的に受け取られる上、年齢により、その人の[[社会的役割]]が決められてしまう場面が多いからである。[[キリスト教]]諸国では、[[誕生日]]が重要であるため、年齢についても認識度は高い。[[無文字社会]]などでは、正確な年齢を本人すら知らずに生活していることもあり、年齢を聞かれると5歳刻みで答えたりすることもある。熱帯諸国では季節の寒暖の差が大きくないので、1年という期間を認識しにくいことも原因であろう。芸能人、特に女性アイドルは公称年齢を詐称していることもある。-->
 
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== 概要 ==
年齢を数える[[単位]]は'''歳'''(さい)である。「歳」は[[小学校]]で教える[[教育漢字]]ではないため、小学校では代わりに'''[[才]]'''(さい)が用いられる。同様に「年'''齢'''」に代えて「年'''令'''」が用いられる。「歳」という文字の意味は「[[年]]」とほぼ同じ「とし」で、年数を数える単位に「年」、年齢を数える単位に「歳」が専用される以外はしばしば混用される(例:年末=歳末)。<!--日本人は非常に年齢を気にする人種である。高齢は否定的に受け取られる上、年齢により、その人の[[社会的役割]]が決められてしまう場面が多いからである。[[キリスト教]]諸国では、[[誕生日]]が重要であるため、年齢についても認識度は高い。[[無文字社会]]などでは、正確な年齢を本人すら知らずに生活していることもあり、年齢を聞かれると5歳刻みで答えたりすることもある。熱帯諸国では季節の寒暖の差が大きくないので、1年という期間を認識しにくいことも原因であろう。芸能人、特に女性アイドルは公称年齢を詐称していることもある。-->
 
== 日本における年齢 ==
日本では、「[[年齢計算ニ関スル法律]]」([[1902年]]施行)、「[[年齢のとなえ方に関する法律]]」([[1950年]]施行)により、[[満年齢]]で計算し、となえると規定されている。
 
日本の法令の場合、ほとんどは[[満年齢]]を基準にしているが、法律上の資格の有効期間・更新期間の中には、資格者の[[誕生日]]を基準とするものもある<ref>[[銃砲刀剣類所持等取締法]](第7条の2)、[[外国人登録法]](第11条)及び[[道路交通法]](第92条の2、第101条)の3本</ref>。
 
満年齢のうち年未満の[[端数処理]]は[[切り捨て]]が一般的だが、[[生命保険]]の分野では、これを[[四捨五入]]した'''保険年齢'''と呼ばれる年齢で[[保険料]]を算出する会社又は商品もある<ref>日系の生命保険会社独特の方法。保険料算出の主要要素である予定[[死亡率]]のうち、年齢別データは年単位となっているため、誕生日を中心にその前後6か月をその年齢の予定死亡率として取り扱っていることによる。ただし、誕生日の半年後で年齢が上がることに一般消費者の反発が多いため、近年はこのような計算方法を採用する商品は減っている。</ref>。
 
[[人事]][[労務]]の分野では、新規学卒者に対し、学歴に応じて一定の年齢とみなす'''学卒年齢'''という考え方がある<ref>一般的には、入社年の[[4月1日]]現在で、[[大学]]卒業者を22歳、[[短期大学]]卒業者を20歳、[[高等学校]]卒業者を18歳という具合に、「[[現役]][[入学]]、[[留年]]なし」という前提で設定する。したがって、入学前に何年[[浪人]]しても、あるいは卒業前に何年留年しても、[[同期]]社員は[[学歴]]により年齢給は同じとする。また、年齢給に対し、例えば満27歳までは学卒年齢を適用し、満30歳までの間に実年齢に合わせるなどの方法を採る企業・団体もある。</ref>。
 
[[健康診査]]や[[人間ドック]]の分野では、'''年度年齢'''あるいは'''検診(健診)年齢'''と呼ばれる、当該[[会計年度]]の末日(3月31日)現在の満年齢が用いられる。<ref>通常、健康診査や人間ドックの受診回数は年1回のため、誕生日の前後で年度が異なる場合の年齢の混同を避けるために年度年齢が用いられている。(例えば、10月15日生まれの者が前年の10月20日と今年の10月10日に受診した場合、満年齢は同じだが健診上は区別しなければならないため。)</ref>
 
[[宗教]]、[[伝統行事]]、[[葬儀]]([[享年]])、[[占い]]などの分野では、'''[[数え年]]'''と呼ばれる、出生時に1歳とし、その後[[正月]]を迎えるたびに加齢する考え方を用いる場合がある。(次項の「歴史」参照)<ref>何をもって「正月」とするかは、その[[宗派]]や[[流派]]、地域等により、[[新暦]]での正月、[[旧正月]]、[[立春]]など様々である。</ref>
 
=== 歴史 ===
古来、日本では広く[[数え年]]での年齢計算が行われ、「[[年齢計算ニ関スル法律]]」の施行(1902年)後も、それを禁じる法令がなかったこともあり、すたれることはなかった。しかし、「[[年齢のとなえ方に関する法律]]」の施行(1950年)により、[[満年齢]]での計算が広く行われるようになり、現在に至っている。このような理由で、過去の文献での年齢表記には注意を要する。以下、特に必要があるときは、「[[年齢計算ニ関スル法律]]」及び「[[年齢のとなえ方に関する法律]]」での年齢計算方式を[[満年齢]]、それ以前の計算方法を[[数え年]]と呼び、区別する。
 
== 年齢制限 ==
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** ボクシング:アマチュアの出場資格は35歳未満。[[日本ボクシングコミッション]]では基本的に37歳でライセンス失効
** [[遊園地]]における乗車制限:例えば、[[ジェットコースター]]は4歳もしくは5歳未満は乗車できない(遊園地によって異なる)。<ref>遊園地における年齢制限の例: [http://www.japan-monkeypark.jp/norimono/list.html 遊園地のりもの一覧 | 日本モンキーパーク(愛知県犬山)]</ref>
 
== 年齢詐称 ==
年齢を偽ることを[[年齢詐称]]や[[鯖読み]]という。
 
日本の芸能界ではタレントが営業上のプロフィールで年齢をサバ読み(実際の年齢を偽って)して掲載することがある。
 
== 年齢の一覧 ==
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* [[年齢制限]] - [[レイティング#性的表現などの検閲]]
* [[日齢]] - [[月齢]]
* [[年齢詐称]] - [[鯖読み]]
* [[未就学児]] - [[学齢]] - [[年齢主義と課程主義]]
* [[年齢計算ニ関スル法律]] - [[年齢のとなえ方に関する法律]]